夏バテ防止・疲労回復に飲む点滴:冷やし甘酒

2017年08月10日

暑い日が続いていますが、体調は如何でしょうか?夏バテの防止や疲労回復には、甘酒が最高です。甘酒は冬のイメージがありますが、実は江戸時代には夏の飲み物で、俳句の夏の季語にもなっています。当時は、夏バテ防止のための栄養満点のドリンクが甘酒でした。甘酒には、必須アミノ酸9種を含む多種のアミノ酸、ビタミン群、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖など多種の有効成分が含まれ、体内への吸収率が高いので、夏バテ防止や疲労回復に適しているのです。

飲む点滴とも言われている甘酒には2種類あり、酒粕と米麹です。酒粕で作られた甘酒は、ビタミンやタンパク質が多く含まれていますが、アルコール分を少々含んでいます。一方、米麹で作られる甘酒は、砂糖不使用でノンアルールですから、赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲むことができます。どちらが良いかは、アルコールや味の好みの問題です。

甘酒は、自宅でも簡単に作れます。今回は、家族全員で飲めるように麹の甘酒の造り方をご紹介します。

①お粥炊飯の1合目盛りに合わせて水を入れ、炊飯器のスイッチを入れます。炊けたらスイッチを切り、60度くらいまで冷まします。

②乾燥米麹100gに、ぬるま湯1/2カップくらいを(分量外)加え混ぜます。

③温度が下がった①のお粥に②を加え、麺棒ですりつぶすようにしながら混ぜ合わせます。

④布巾をかぶせ、蓋は閉めずに8時間寝かせます。途中30分~1時間おきにかき混ぜ、温度を均一にします(60度くらいを保つようにします)。

お好みの甘さと粒加減になったらOKです。この甘さは、麹菌の酵素でお米のデンプンが分解されたブドウ糖の自然な甘みなので、さっぱりヘルシーです。出来上がったら、冷蔵庫で数日は保存可能です。コップ一杯の冷やし甘酒を、家族の健康管理にお役立て下さい。