独身中年男性のメタボは既婚者の2倍

2017年11月01日

40歳代の中年独身男性のメタボリックシンドローム(メタボ)の割合は、既婚者と比較すると約2倍も高いことを、東京慈恵医大の研究グループが報告しています。

この研究は、同大学の人間ドックを受けた40歳代の男性2113人(既婚1672人、単身赴任131人、独身310人)で比較しています。その結果、メタボと診断されたのは既婚者では11%、単身赴任で10%でしたが、独身では23%で約2倍でした。独身者では、メタボの診断基準である腹囲、中性脂肪、血糖値、血圧の平均値はいずれも既婚者よりも高い結果が出ています。

中年男性のメタボの要因は食生活で、酒と寝る前の夕食と考えられます。一般的に独身者は、ついつい飲みすぎてしまうことが多くなるうえに、揚げ物などのカロリーの高い食べ物が多くなり、野菜が少なくなってしまいます。また、仕事で帰宅が遅くなった時には、食事をしてすぐに寝てしまうことで、メタボになり易い環境になりがちです。これに対して既婚者のメタボ率が低いのは、互いの健康を気遣うことから、食事などの日常生活が改善するためと考えられます。

この研究報告が示すものは、本ブログで毎回主張しているように、健康の基本はバランスの良い食事と適度な運動ということです。近年では生涯独身の割合が増加していますが、健康を守るのは自分自身の管理です。規則正しい生活の習慣を整えておきましょう!