腹囲(メタボ検診)に根拠なし

2013年08月20日

偉い役人たちが利権を確保するために如何にいい加減なことをしているのかの代表的事項は、メタボ検診です。メタボ検診とは、ご存じの通り、2008年(平成20年)4月1日から義務化され、腹囲(男性 85cm以上、女性 90cm以上)、血糖値(空腹時血糖値100mg/dl以上またはHbA1c 5.2% 以上)、高脂血症(中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール 40mg/dl未満)、血圧(収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上)を測定するものです。メタボ検診を始めるに当たっては、その意義を心血管死亡率の低下などをうたっていました。しかしながら、その根拠は非常に乏しいのです。

例えば、腹囲で考えてみましょう。身長180cmで筋肉質のスポーツマンの腹囲が86cmとします。身長からすると非常にスマートで、何の問題もありませんが、メタボ検診ではアウトなのです。逆に、身長150cmで腹囲が89cmの主婦ではどうでしょうか?これは、メタボ検診の腹囲はクリアーしていますが、どう考えても健康的とは言えません。この様に、腹囲の基準は疑問符が沢山つくのです。しかも、腹囲がメタボ健診の必須項目になっているのは、世界中でも日本だけなのをご存知ですか?海外では、腹囲はメタボ健診の1つの因子にはなっていますが、必須項目ではありません。しかも、アメリカ人は体格が大きいので男性の腹囲は100㎝なのです。ならば、日本人でも体格の良い人は100㎝でなければいけないと思うのですが、、、、、

メタボ検診が有用なのか、根拠の無いものなのか検証すべき事項は、身長、体重、血圧、空腹時血糖、中性脂肪、HDL コレステロール、LDL コレステロールの測定に加えて、腹囲を測定するこが心血管イベントの発生を予測するために有用であるかどうかという解析です。多目的コホート研究*では、危険因子の集積による全死亡と心血管死亡の絶対数と相対危険度を、肥満者と非肥満者で比較した数値を示しています。それによると、男女とも肥満者と非肥満者で相対危険度は差がなくて、絶対数は非肥満者の方が逆に多かったのです。

*(JPHC 研究;生活習慣についての情報を集め、10年以上の長期にわたって疾病の発症に関する追跡を行うことによって、どの様な生活習慣が疾病の発症に関連しているのかを明らかにすることを目的とした研究。全国11保健所と国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、大学、研究機関、医療機関などとの共同研究)

読売新聞は、平成22年2月9日の夕刊に「メタボ腹囲根拠なし」という見出しの記事を掲載しました。これに対して、厚生労働省は平成22年2月16日にこの報道を批判した通知を出したのです。しかしながら、これまでの研究で、2月9日の読売新聞夕刊の「メタボ腹囲根拠なし」という見出しは的確なことはあきらかです。腹囲測定は無駄であり、メタボ健診も無駄ということになるのです。読売新聞への官僚の報道批判は、逆に官僚の墓穴を掘る結果となっていました。

 では、何故にメタボ検診が制度化されたのでしょうか?それはメタボ検診が病院や製薬会社にとって最もおいしい分野だからです。つまり、①高血圧、高血糖、それに高脂質血症は患者が多いのです。(後に説明しますが、実は患者を多く作っている。)商売をされている方はみなさんが希望するように、沢山のお客さんが欲しいのです。その点では、この項目は千万人単位のお客を抱えている分野なのです。②次に、この疾患は直ぐには完治しません。治療には長期間かかるので、その間はずっとお得意様でいてもらえるのです。特に、高血圧で投薬が始まると、一生薬はやめられませんと言われる患者さんが沢山います。本当は、食事や運動などの生活指導で降圧剤を止められることも多いのですが、そんなことをしてはお得意様を無くすことになるので、殆どの医療機関では生活指導をすることは無いのです。③加えて、これらの患者は緊急性や重症化していないことが殆どなので、命にかかわることがありません。従って、専門でない医師が多少マトを外れた治療をしても死ぬことはないし、訴えられる危険性もありません。この様に、メタボ検診は医療関係者にとって最もおいしいのです。

メタボ3

医は算術のシナリオ

2013年08月10日

人間ドックを受けると殆どの人が病人にされるのですが、何故にこうなるのでしょうか?
結論的に言うと、病院、製薬会社、天下り役人、御用学者の利権があるのです。
利権を得るためには、沢山の病人が必要なので、その方法として主に次の2つを用います。
先ず、沢山の検査項目を設定します。この検査料で病院の収入が確保されます。
後の項(健常者を病人にする方法)で詳しく説明しますが、項目数が多くなれば、
全く問題の無い健常者が異常者に仕立て上げられる割合が増えて、精密検査の受診を勧められます。
すると、病院の患者が増えるので、病院が増収になるのです。
病院は、当然のことながら、検査をして薬などを処方しますので、製薬会社が潤います。
ちなみに、高脂血症薬の2010年の売り上げは約3700億円、糖尿病薬は約2700億円、
高血圧薬に至っては9100億円もあるのです。
この売上高は毎年増加して、10年後にはそれぞれ20~30%の増加が見込まれています。

製薬会社が売り上げを伸ばすためには、
何かにつけて厚生労働省とのパイプが必要になってきますので、
製薬会社には厚生労働省の役人の天下りポストが用意されていて、
持ちつ持たれつの関係が出来上がっているのです。
役人は、この天下りポストを出来るだけ沢山確保するに、
製薬会社の売り上げが増えるシステムを作るのです。
その方法の1つは、上に書いた測定項目の増加で、
もう一つは厳しすぎる基準範囲の設定なのです。
例えば、血圧の基準値(正常値)は以前の180 mmHgから今では130 mmHgに下げられたのです。
以前なら正常だった130~180 mmHgの方は、全て高血圧患者に仕立て上げられます。
この様に、基準値(正常値)を下げるのは、
製薬会社から研究費を貰っている御用学者と呼ばれる先生方で、
製薬会社が求める低い基準値になるような研究成果を発表するのです。
詳しくは、後のブログをご覧ください。

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病人を作る健診・ドック

2013年07月30日

殆どの方は、年に一度は職場の定期健康診断や地域の住民健診を受けています。
では、人間ドックで異常無しの結果を貰える割合はどの位かご存知でしょうか?
なんと、なんと、異常無しは僅か9.6%で、1割もいないのです(2010年日本人間ドック学会)。
特に、60歳以上の中高年では男性3.2%、女性4.6%ですので、
残りの96~97%の人は何かしらの異常値を指摘されています。
この数字を聞いて、みなさんは異常者が多すぎると思いませんか?
病人ばかりを集めて検査をしたのなら理解できるのですが、
健診は特別健康に問題ない人が受けているのです。
ですから、イメージとしては、逆に90%以上の人が異常無しで、
5~10%位が異常値を指摘されるといったものではないでしょうか。

異常無しの年齢別割合

異常無しの年齢別割合

人間ドックの異常値(C;経度異常、D1;要治療)で多いベスト3は、
①高コレステロール26.5%、②肥満26.3%、③肝機能異常25.8%で、
いずれも4人に1人以上となっています。
なお、要治療のD1のベスト3は、①高血圧、②高コレステロール、③耐糖能異常(高血糖)
となっています。加齢とともに異常頻度は上昇する傾向がみえますが、
60歳以上の高齢者では、男性では血圧と耐糖能、
女性ではコレステロールに異常者が多くなっています。
結果として、人間ドックや定期健康診断を受けると大部分の人が病人にされてしまうのです。
正式な医学用語ではありませんが、この様にして病人にされることを“健診病”とよぶ研究者もいるのです。
何故にこれらの項目で要受診者が多いのかについては、
後の基準値のカラクリの項で詳しく述べますが、一つの要因は検査項目が多いことにあります。
人間ドックで通常行われている24項目の検査のうち、16項目には意味がなく、
8項目しか健康には関係がないとする研究報告もあるくらいなのです。
特に、異常者の多い項目であるコレステロールは、
心筋梗塞の予防とは関係が薄いとの報告があるばかりでななく、
逆に細胞膜や各種ホルモンなどの原材料として大切な成分であることは知らされていないのです。
検診結果を見て、ご自分が受診すべきかどうか、治療すべきかどうかは、
このブログを参考にお考えください。

福岡にて

2013年07月26日

健康アドバイザー養成講座の5回目は、猛暑日が連続している福岡です。7月20日(土)の朝、福岡駅近くのホテルの前の街路樹からすごい数の蝉の鳴き声が聞こえてきます。車や工事の騒音は不快ですが、蝉の大合唱の音は不思議と心地良く聞こえます。でも、こんなコンクリートだらけの街中なのに、沢山の蝉たちはいったい何処から来たのでしょうか????私が子供のころは、夏になると蝉やカブトムシを採り、近所の川で魚釣りなどをして遊んだものですが、すっかり自然が少なくなってしまいました。今の子供たちの遊びはテレビゲームなどが主で、自然に触れる機会が少なくなっています。精神的に健康な成長には、自然の中での遊びが必要と思います。昆虫や魚などの自然に触れる機会が多い社会環境を復活させるのは、大人の責任ですね。

蝉2

今回の福岡会場には、遠方の愛知からも4名の方々が参加いただきました。交通費、宿泊費と参加費を払っても勉強したいとの意気込みを持って参加してくださった4名の方々は、さすがに試験の解答もハイレベルです。また、参加者の中には看護師や臨床検査技師などの医療の国家資格を持っている方々もいました。有資格者でも、さらに勉強しようと参加してくださっていることに敬意を表します。
一般に、民間会社は利益追求なので、商品を売ることを第一に考えます。ところが、(株)国際友好交易は珍しい会社で、先ずお客様が健康になる事を考え、それによって信用を積み重ねると、結果として商品が売れるという間接的な方法で25年間も会社を運営しています。今回の健康アドバイザー養成講座もその一環で、この講座は健康への意識を高めていただくことが目的であり、直接に売り上げには反映されません。この様な会社だからこそ、商売とは無縁な学者肌の私が在籍していられるのです。
今回の福岡で、最初に計画した5回の講座が終了です。この講座で強調してきたのは、健康を守る基本はバランスの良い食事と適度な運動です。決して薬ではありません。勉強していただいたことが皆様の健康維持のお役にたてば幸いです。なお、会員の方で講演会などを地元で開催したい方、非会員の方で健康に関する講演会や勉強会に参加したい方は、健康相談(TEL: 0120-5931-50)にお問い合わせください。

熊本より

2013年07月16日

健康アドバイザー養成講座も4回目になり、今回は熊本会場です。7月5日に前日入りして、ホテルで紹介された近所の居酒屋へ。ここは毎日満員になる人気店とか。行ってみると、最初は気付かずに通り過ぎた位の間口の小さな店ですが、入ってみると中は広く、確かに沢山の客が入っています。幸いにもカウンターに1人分の席があったので、先ずはビールを注文。つまみは、熊本といえば馬刺しですが、今日は馬ホルモンを頼んでみました。鉄板の上のホルモンは、脂身が甘くて旨い!量も十分で、安い。地元の人たちに人気のある店は、安くて旨い店が多いのですが、ここも例外ではなく納得です。エネルギーを注入して、明日に備えます。

無題

熊本の講座ですが、80人近い会員の方々に、2日間に渡って居眠りもせずに真剣に勉強していただきました。主催者側の反省点は、参加者が多い割にはホワイトボードとスライドが小さいので、後ろの方が見え難かったようです。次回からは、参加人数は30~40人までにして、開催回数を増やしましょう。会員の方々にとって、講義内容で一番難しいのは免疫システムのようです。細菌やウイルスなどの外敵からどの様に体を守っているのか、またアレルギーや自己免疫疾患はどの様な状態になっているのかなどの分野です。難しい内容をやさしく説明するのが私の仕事なので、理解しやすい講義を工夫していきます。なお、テキストは要点だけをイラストでまとめた全80ページの私の手作りですが、解り易いと評判は上々(自己満足)のようです。講義終了後も、利用していただければ幸いです。

H25.07.12

参加者の中には90歳代の方が3名おられました。最高齢は下の写真の方(竹口阿佐子氏)ですが、何歳に見えますか?年齢を聞くと殆どの方が驚かれます。何と93歳と8か月!美魔女コンテストの90歳以上の部があれば、全国優勝間違いなしの美貌で、この年齢で色気を感じさせるのですから、“凄い”の一言です。竹口氏がこんなにも若々しいのは、現役の助産師であり、美露仙寿の伝道師として健康の輪を広げる活動を精力的にしていることが大きいと思います。一般的に、93歳なら年金生活をしていますが、竹口氏はいまだに現役で税金を払っているのです。竹口氏のような高齢者が多くなれば、日本の高齢化問題や医療費増加の問題は一気に解決してしまうので、国から表彰されるべき貴重な存在です。下の写真は、2日間の受講の後にカラオケで熱唱。元気です!酒も楽しみ、ユーモアのある会話で周りを和ませます。彼女を見ていると、生涯現役で仕事に励み、余暇を楽しむことが人生を有意義にすると教えて下さっているようです。私も彼女のような人生をおくりたいと、お会いする度に思っています。

竹口
(竹口阿佐子氏 93歳)

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