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子供の健康

手足口病が流行の兆し

2017年07月10日

手足口病が西日本を中心に流行の兆しを見せています。国立感染症研究所の発表によると、7月に発表した患者数は、昨年同期の6倍で、都道府県では鳥取県、香川県、滋賀県が多くなっています。

手足口病

手足口病とは、7月にピークを迎えるウイルス感染症です。症状は、口の中や手のひら、足の甲や裏に水疱性の発疹が現れ、13日くらい発熱することがあります。通常は数日で回復しますが、希に髄膜炎などの深刻な病気に進行する場合もあります。患者の殆どは5歳未満の小児ですが、大人が発症する場合もあります。

特効薬はないので、痛み止めや粘膜保護剤の軟膏などの対処療法のみです。他の子供に感染させる可能性がありますので、手洗いやマスクの使用、玩具は共有しないことに気をつけます。症状が回復しても暫くはウイルスが残りますので、オムツの処理をした後などは十分な手洗いで、他への感染を防ぐことが必要です。

孤食でも鏡をみると美味しくなる

2017年07月01日

孤食(一人での食事)でも鏡で自分の姿を見ると美味しさがアップするという研究結果を、名古屋大学の研究チームがアメリカの医学誌に発表しました。

核家族化や転勤などで、一人で暮らす人が増えています。当然ながら、一人暮らしでは食事も孤食になってしまいますが、一人の食事は何故か美味しくは感じません。そんな時に、鏡に映る自分の姿を見ながら食事をすると、美味しさがアップするとのことです。研究方法は、高齢者と大学生の両チームで塩味とキャラメル味のポップコーンを食べた時に、正面に鏡をおいて自分を見ながら食べた場合と、同じ大きさのモニターに壁を映した場合を比較しています。その結果、高齢者と大学生の両グループ共に、自分の姿を見た時の方が美味しさを感じていました。食事は、一人の時は味気なさを感じますが、好きな人と食べるとより美味しく感じます。たとえ自分の姿であっても、一緒に食べているという感覚が起こることで、美味しさが増すと考えられます。

孤食

話は少し異なりますが、孤食(一人で食事)の回数の多い子供ほど非行に走りやすい傾向があります。親が子供に食事を与えるのは愛情表現の一つですが、その愛情を感じ取る機会が少ないことが心の健全な成長を阻害してしまうのです。家族での一家団らんでの食事風景は、今は昔になりつつありますが、共働きで忙しいお父さんやお母さんも、出来るだけ家族と一緒に食事を摂ることでより美味しく感じますし、子供達も心身共に健全に育っていきます。一家団らんの食事ができる世の中になって欲しいものです。

虫歯は生活習慣と関連

2017年06月10日

健康長寿には、虫歯のない健康な歯を維持することが大切であることが大切です(2015年10月10日:歯と健康長寿)。また、健康維持には規則正しい生活が必須ですが、この生活習慣が乱れると虫歯になり易いという研究結果が、富山大学などの研究チームから発表されました。

虫歯

この研究は、富山県の小学生2109人を対象に、食育などに関するアンケートを分析したものです。その結果、テレビやゲームを長時間利用する子供ほど、睡眠時間が短い子供ほど、また朝食を全く摂らない子供ほど虫歯が多い結果になっています。これらの生活習慣の良くない子供たちと健全な子供を比べると、虫歯の率は約2倍です。

生活習慣と虫歯

唾液には虫歯予防作用があり、リラックスしている状態ではサラサラで分泌量も多いが、緊張状態では分泌量が減少することが知られています。上記の結果から、テレビゲームなどでの興奮状態や、睡眠不足、朝食抜きの空腹ストレスが唾液の分泌量を減少させることで殺菌作用が低下し、虫歯が増えることが示唆されます。

健康長寿のためには、子供の年齢から規則正しい生活習慣を身につけることが必要です。

父の食生活の乱れが精子を介して子に伝わる?

2016年03月20日

これまで母親の健康状態が胎児に影響を与えることは、周知の事実でした。例えば、過度のダイエットをした女性から生まれた低体重の子は、将来的にメタボや生活習慣病に罹患しやすくなります(成人病胎児起源節)。従って、妊婦の健康管理の重要性は認識されていました。

胎児起源説

近年の研究例では、父親の影響に関する研究がみられます。マウスの研究ですが、父親に高脂肪食を与え続けると、生まれた雌の子はインスリン分泌が低下する。父親に低タンパク質食を与え続けると、生まれた子は脂肪肝に成り易くなるというものです。もちろん、母親は健常ですので、父親の食生活の影響が示唆されます。

最新の研究でも、雄マウスを通常の食事群と高脂肪食で糖尿病状態の2群に分け、16週間飼育します。それぞれの雄を正常な雌マウスと交配して生まれた子供マウスで、どちらの群に同じ通常食を与えても、高脂肪食の親から生まれた子供マウスで血糖値が高くなっています。

父親の遺伝

これまでは、糖尿病などの生活習慣病は、親から受け継いだ遺伝子変異と、不摂生な食生活や運動不足などの後天的な因子がプラスして発症すると考えられていました。しかし、上記の研究結果は“父親の高脂肪食の影響が遺伝情報として子供に伝わった”と考えられます。子供が健康に成長するためには、母親のみならず父親も節制した生活をしないといけないようです。世の中のお父さん方、会社帰りの一杯もたまには良いのですが、運動と気分転換を兼ねたスポーツクラブも考えた方がよさそうです。

睡眠と健康: 成長ホルモン

2015年08月20日

8月も終盤になり、お子さんやお孫さんの夏休みももうすぐ終わります。この時期になると気になることが二つあります。一つ目は溜まった宿題で、本人のみならず家族総出になるお宅もあることでしょう。二つ目は、長い休みの間に夜更かし癖がついている場合は、平日パターンに戻すことです。休みが続いた時に少しずつ夜更かしになるのは、1日が25時間の体内時計をリセットするために必要な朝日を浴びなくなることが影響しています。

大人にも言えることですが、特に子供の場合は、就寝時刻と睡眠時間は健全な成長には大切です。近年では、夜更かしする子供が増えていて、夜10時を過ぎても起きている幼児が4割を超えているとの統計があり、危険な状態です。夜更かしで睡眠時間が9時間半以下の幼児は、集中力に欠けてイライラしていたり、歩き回ったりして、勉強や集団生活にも支障が出てきます。また、小学4年生の1割が高脂血症や高血糖、肥満などの生活習慣病を発症していますが、この子供たちの多くは夜更かしが影響しています。大人でも、睡眠時間が6時間以内の人は、7~9時間の人と比較すると、心臓疾患や脳卒中、糖尿病の割合が明らかに高くなっています。

早寝早起き

睡眠時間と健康状態に大きな影響を与えているのは、成長ホルモンです。成長ホルモンは、子供の体を成長させるだけではなく、大人では新陳代謝を活発にして疲労回復などの働きがあります。この成長ホルモンの分泌は、午後10時から午前2時ころ、入眠2時間後くらいで分泌が最も盛んになります。従って、幼児は8~9時で大人は10~11時くらいに就寝して、幼児は10時間、小中学生では9時間、高校生では8時間、大人では7時間程度の睡眠時間をとるのが理想です。同じ睡眠時間でも、入眠時刻が遅い場合には成長ホルモンの分泌量が減るので、成長や疲労回復に悪影響を与えます。成長ホルモンなどの知識がなかった昔の人が、寝る子は育つとか、早起きは三文の得などと言っていたのは、成長ホルモンの健康への作用を経験的に知っていたのでしょう。成長ホルモンがより有効活用できるように、早寝早起きで充分な睡眠を心がけましょう!