「ホームページからの健康相談」の上手な利用法 (血圧)
健康相談の中では血圧に関しての相談が多くあります。
相談例【血圧が150mmHgで服薬を勧められましたが、飲みたくありません。服薬以外で改善する方法はありますか?】
このご相談では、最高血圧の記載しかありません。
現況の把握には、最低血圧、年齢、身長、体重、喫煙、運動習慣などのデータが必要です。
例えば同じ最高血圧が150mmHgでも、年齢や最低血圧により解釈が異なっています。
30歳代や40歳代の若い世代では、150mmHgは高めなので、原因究明と対策が必要です。
しかし、最高血圧は年齢とともに上昇するので、70歳以上の高齢では150mmHg程度は問題がありません。
従って、年齢は重要な因子になります。
次に、最低血圧の記載も重要です。
最高血圧と最低血圧の差(脈圧)が少なかった場合(25前後)の傾向は30~50歳代の若い世代にみられる事が多く、心疾患などが原因である可能性があります。
逆に、最高血圧と最低血圧の差が大きくなる症例は高齢者に多く見られます。
加齢とともに、最高血圧の上昇と最低血圧の低下が同時に進行するので、上下の差(脈圧)が大きくなります。
原因として、心臓近くの血管で動脈硬化が進行している可能性があります。
血圧上昇の原因は不明なことも多いのですが、中高年で比較的多い原因は肥満とストレスです。
身長と体重からBMIを計算して、25以上の場合は肥満です。
肥満の場合は、体重1kg当たりの減量で血圧が2mmHg低下するので、10kgの減量で20mmHg程度の低下が期待できます。
従って、食事療法と運動療法の組み合わせが有効です。職場内で慣れない仕事に移動になった場合や、売り上げ目標などの精神的ストレスが原因になる場合も多々あります。この場合は、その原因を取り除くことが不可欠です。
本来の基準値の設定とは、健康な人が95%入る範囲のことですから、基準値を外れるのは5%のみのはずです。
現在の血圧の基準値である最高血圧が130mmHg以下では、中高年の80%位が異常高値になってしまいます。
中高年では、血圧の基準値を少し超えた程度で深刻になることはありません。
最低血圧、年齢、身長、体重、喫煙、運動習慣などのデータを添えて、ご相談ください。
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