長引く風邪症状は? 非結核性抗酸菌症、マイコプラズマ肺炎

2016年12月01日

インフルエンザが例年よりも早く流行しています。この季節に咳や熱などの症状があると、最初にインフルエンザを疑いますが、インフルエンザは一般的には1週間から10日程度で回復します。2週間以上にわたって咳や熱が続いている場合は、非結核性抗酸菌症やマイコプラズマ肺炎の可能性があります。

非結核性抗酸菌症とは、結核菌以外の抗酸菌の感染で起こる病気です。主に気管支や肺に炎症を起こすことで、咳が長引きますが、結核のように周りに感染させることはありません。患者は、中高年に多く、男女比では女性の方が多い傾向があります。抗生剤が効きにくいので、治療は長期になることがしばしばです。対策は、治療と並行して免疫力を高めることが必要ですから、バランスの良い食事や規則正しい生活です。

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマの感染で秋から冬にかけて増加する感染症で、子供や若者に多く見られます。症状は発熱と咳ですが、咳の特徴として乾いた咳で痰を伴わないのが特徴です。周りに感染させる可能性がありますので、感染防止の対策としてうがいや手洗いを心掛けてください。

非結核性抗酸菌症とマイコプラズマ肺炎は、近年増加傾向にあります。普段から感染防止のための健康管理が重要ですので、本ブログを参考にして免疫力を高めていただければ幸いです。