賢い患者

2015年02月20日

  病気や怪我をした場合は、病院のお世話になる事になります。その場合、患者として賢くふるまうことが大切です。

賢い患者になるために知っておきたいことは、

  1.  診察時に伝えたいことをメモして準備
  2.  医師の説明をメモ
  3.  検査データなどはコピーを貰って、自宅にファイル保存
  4.  納得できないことや解らないことは質問
  5.  治療法などの重要な決定は、即答せずに熟考
  6.  治療の希望をはっきり言う

等です。 

  患者として病院に行くと、診察時には緊張や遠慮で、言いたいことの半分も言えないのが現状です。ですが、症状や治療の希望を正確に伝えないと、適切な治療は受けられません。そこで、予めメモを作っておくことをお勧めします。精神的に落ち着いた時であれば、自分の考えを短い箇条書きでまとめておく事が出来ます。診察時にこれをみながら話をすれば、短時間で要領よく意思疎通が可能になります。

  次に、医師の説明はメモしておきましょう。その場では理解したような気になるのですが、家に帰ってみれば何も覚えていない結果になりかねません。メモがあれば、自宅に帰ってからゆっくりと調べることもできます。診察の際には、検査データなどのコピーを貰ってきて、自宅にファイルしておくことをお勧めします。以前と現在の検査結果を比較すれば、病状が正確に把握できますので、より的確な治療が望めます。

  解らないことや納得できないことは、担当医に質問することは全く問題ありません。ですが、こんな素人質問をしても笑われないだろうかとか、次の患者さんを待たせても悪いかななどと考えてしまうことが、しばしばです。患者は当然のことながら医療の素人なのですから、笑われることは有りませんし、患者の権利ですのでOKです。もしも質問しにくければ、私の「無料健康相談」にお電話ください。ご理解いただけるまで説明します。

  担当医から治療法について説明があった場合、即答しなくてもかまいません。良く考えて、次回の診察時に自分の希望をはっきりといってください。例えばがん治療の場合、手術、放射線、抗がん剤の選択肢がありますが、「手術は受けたいが、抗がん剤はやりたくない。」などです。病院によっては、希望を言うと治療を拒否するような脅しを言われる場合もあるのですが、そのような病院での治療はお勧めできません。患者は、自分の治療方法を選択する権利があります。

  出来る事なら病院のお世話にならない様に、バランスの良い食事と運動で免疫力を高め、病気を予防しましょう。万が一に体調を崩してしまったら、名医の診療を受けられるように、病院や医師の情報を収集しておきましょう