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健康管理

医は算術のシナリオ

2013年08月10日

人間ドックを受けると殆どの人が病人にされるのですが、何故にこうなるのでしょうか?
結論的に言うと、病院、製薬会社、天下り役人、御用学者の利権があるのです。
利権を得るためには、沢山の病人が必要なので、その方法として主に次の2つを用います。
先ず、沢山の検査項目を設定します。この検査料で病院の収入が確保されます。
後の項(健常者を病人にする方法)で詳しく説明しますが、項目数が多くなれば、
全く問題の無い健常者が異常者に仕立て上げられる割合が増えて、精密検査の受診を勧められます。
すると、病院の患者が増えるので、病院が増収になるのです。
病院は、当然のことながら、検査をして薬などを処方しますので、製薬会社が潤います。
ちなみに、高脂血症薬の2010年の売り上げは約3700億円、糖尿病薬は約2700億円、
高血圧薬に至っては9100億円もあるのです。
この売上高は毎年増加して、10年後にはそれぞれ20~30%の増加が見込まれています。

製薬会社が売り上げを伸ばすためには、
何かにつけて厚生労働省とのパイプが必要になってきますので、
製薬会社には厚生労働省の役人の天下りポストが用意されていて、
持ちつ持たれつの関係が出来上がっているのです。
役人は、この天下りポストを出来るだけ沢山確保するに、
製薬会社の売り上げが増えるシステムを作るのです。
その方法の1つは、上に書いた測定項目の増加で、
もう一つは厳しすぎる基準範囲の設定なのです。
例えば、血圧の基準値(正常値)は以前の180 mmHgから今では130 mmHgに下げられたのです。
以前なら正常だった130~180 mmHgの方は、全て高血圧患者に仕立て上げられます。
この様に、基準値(正常値)を下げるのは、
製薬会社から研究費を貰っている御用学者と呼ばれる先生方で、
製薬会社が求める低い基準値になるような研究成果を発表するのです。
詳しくは、後のブログをご覧ください。

 

病人を作る健診・ドック

2013年07月30日

殆どの方は、年に一度は職場の定期健康診断や地域の住民健診を受けています。
では、人間ドックで異常無しの結果を貰える割合はどの位かご存知でしょうか?
なんと、なんと、異常無しは僅か9.6%で、1割もいないのです(2010年日本人間ドック学会)。
特に、60歳以上の中高年では男性3.2%、女性4.6%ですので、
残りの96~97%の人は何かしらの異常値を指摘されています。
この数字を聞いて、みなさんは異常者が多すぎると思いませんか?
病人ばかりを集めて検査をしたのなら理解できるのですが、
健診は特別健康に問題ない人が受けているのです。
ですから、イメージとしては、逆に90%以上の人が異常無しで、
5~10%位が異常値を指摘されるといったものではないでしょうか。

人間ドックの異常値(C;経度異常、D1;要治療)で多いベスト3は、
①高コレステロール26.5%、②肥満26.3%、③肝機能異常25.8%で、
いずれも4人に1人以上となっています。
なお、要治療のD1のベスト3は、①高血圧、②高コレステロール、③耐糖能異常(高血糖)
となっています。加齢とともに異常頻度は上昇する傾向がみえますが、
60歳以上の高齢者では、男性では血圧と耐糖能、
女性ではコレステロールに異常者が多くなっています。
結果として、人間ドックや定期健康診断を受けると大部分の人が病人にされてしまうのです。
正式な医学用語ではありませんが、この様にして病人にされることを“健診病”とよぶ研究者もいるのです。
何故にこれらの項目で要受診者が多いのかについては、
後の基準値のカラクリの項で詳しく述べますが、一つの要因は検査項目が多いことにあります。
人間ドックで通常行われている24項目の検査のうち、16項目には意味がなく、
8項目しか健康には関係がないとする研究報告もあるくらいなのです。
特に、異常者の多い項目であるコレステロールは、
心筋梗塞の予防とは関係が薄いとの報告があるばかりでななく、
逆に細胞膜や各種ホルモンなどの原材料として大切な成分であることは知らされていないのです。
検診結果を見て、ご自分が受診すべきかどうか、治療すべきかどうかは、
このブログを参考にお考えください。

医療の裏側に気づいたとき

2013年07月10日

人生で最も大事なものは?と聞かれたら、
私は迷わずに「自分と家族の健康」と答えます。
家族の中で一人でも病人が出れば、家庭は混乱してしまいます。
もちろん、生きていくためにはお金も必要ですが、健康で働けばお金は稼げます。
逆に、お金があっても健康を買うことはできないし、
健康でなければ人生を楽しむことはできません。
誰の言葉かは知りませんが、
「人生の成功者とは、財を成したものではない。健康で楽しい人生を過ごした者である。」
は、正にその通りと思います。
私の場合、財産は有りませんが、自分も家族も健康で過ごしているので、
この観点からは人生の成功者といえるのでしょう。

では、健康を守っているのは“医療”か?と問われれば、
以前に医療職をしていた時はYesと答えたのですが、現在では返答に迷うのです。
何故なら、医療には表と裏があるので、表の部分からは当然Yesなのです。
しかしながら、医療職を離れて客観的に医療を見る立場になった今は、
医療の裏側も見えるので答えはNoなのです。
一般の方々は、医療の裏側を見る機会は無いので、
この時点では私の考えは理解いただけないでしょう。

医療や最先端の研究の世界にいた私からみると、
健康飲料の世界はかなり怪しい業界でした。
と言うのは、健康食品や健康飲料の殆どは何の効果もないものを、
営業担当者が口先だけで凄い効き目がありそうなイメージを与え、
高い値段で売りつけているからです。
悪い言葉でいうと“詐欺”に限りなく近い会社もたくさん存在しています。
特に騙されやすいのはお金を持った高齢者です。
この様な業界で、本当に良い商品はほんの一握りに過ぎません。
この考えは今でも変わらないので、入社当時はこの会社の製品がいい加減な物ならば、
直ぐに辞めようと思っていました。
案の定、入社時に社長よりいただいた製品の資料では、
病院では治らないと教えられた症状が治ったと、
到底信じられない事例が多数紹介されていたのです。
ゴマすりして雇ってもらおうなどとは微塵も思っていない私は、
社長に「こんないい加減なことを書くと、会社の信用を無くしますよ!」
と何度か言ったことがあります。その時の社長の返事は、
「時間がかかっても構わないから、医療を知った人に当社の製品の良さを理解して貰いたい。」でした。
金儲けだけを考えている社長なら、恐らくこの時点で私はクビになっていたでしょう。
ですが、この会社は何となく真面目そうな印象があったので、
そのまま仕事を続けていたのでした。
当初は、こんな考え方の人間に給料を払っていたのですから、
会社にとってはマイナスな面が多かったと思います。
その後もこの会社に籍を置いていたので、健康食品に関して勉強する機会を持ち、
多くのお客様と直接に話をし、そして健康食品を研究している薬学部の先生方と接してきました。
その結果、やはり9割以上の健康食品に害はあっても効果は無いこと、
一方でほんの一握りの製品は今までの私の医学常識では有り得ない
と思っていた効果が期待できることを理解するようになってきたのでした。
この様に、医療の世界で生きてきた者が、第3者的に医療を観察すると、
これまで医療の現場で教わってきたことの方にこそ、数多くの矛盾が見えるようになってきたのでした。
何故なら、これまでの私の知識は教科書に書いてあることであり、病院で教わった知識なので、
これが真実であり、間違っているなどと疑うことさえなかったのです。
しかしながら、客観的に病院の医療を見てみるとおかしな部分が多々あるのです。
一例では、高齢者にとって130 ~ 150 mmHgはちょうど良い血圧なのに
、高血圧と診断されて、“馬の餌”のような大量の薬を飲まされている現状です。
薬で血圧を100mmHg前後まで強制的に下げられている高齢の患者は、
ふらふらするとか力が入らないなどの症状を訴えます。
この様な方たちは、降圧剤を止めると元気になっています。
高齢者の血圧を100 mmHgまで下げた状態では、脳の血行不良状態を作っているようなものですから、
認知症になる確率は上がるし、脳梗塞の危険性も増すと考えられます。
他の例では、がん患者は手術して抗がん剤を使用することに、
私も以前は何の疑問も持ってはいなかったのですが、今では抗がん剤の副作用と効果を天秤にかけると、
副作用の方がはるかに重たいことを訴える多くの患者の声に同調しています。
抗がん剤を使用している患者で、副作用に苦しむのは当たり前のことですが、
悪性リンパ腫などを除いて塊のがんが消えた人を見たことがありません。
一体、何のための薬なのでしょうか?

本ブログでは、医療の現場に居たからこそ分かる医療の裏側をメインに書いていきます。
医療の最前線のほとんどのスタッフたちは、悪意を持ってこの様なことをしている訳ではありません。
私がそうであった様に、教育されたことを素直に信じて実行しているのです。
では、どこに問題があるのかと問われれば、真面目に仕事に取り組んでいる医療スタッフ達に、
洗脳するための情報提供している頂点にいる偉い方々と製薬会社の利害関係が根底にあるのでしょう。
読者の皆様には、このブログで医療の裏側を知った上で、
自分や家族の健康を守るために何をすべきかを考えていただければ幸いです。

自己紹介

2013年07月01日

『医学博士の健康ブログ』にお越しいただきまして、有難うございます。
このブログでは、医療の現場に居た者にしか見えない観点から、
皆様の健康維持に必要な知識を提供させていただきます。
最初に筆者の自己紹介として、私の医療分野における経歴から説明します。

今から40年近く前、地方の総合病院の臨床検査科に就職した私は、
主に臨床化学検査に従事していました。
臨床化学検査といっても、一般の方には理解し難いと思います。
皆様が病院に行くと、採血をして色々な検査をします。
例えば、肝臓や腎臓の病気、痛風やリウマチ、糖尿病、腫瘍マーカーなどの検査です。
長年この仕事をしていると、直接には患者さんの顔は見ていなくても、
検査データだけで患者さんの状態がわかります。
年齢や性別をみなくても、これは子供なので小児科の患者、妊娠してそうなので産婦人科とか、
この患者は骨折がありそうなので整形外科、心筋梗塞があるので内科、
この方は昨日手術して輸血をしていることなどもわかります。
日々回復している患者さんの状態や、反対に多臓器不全になって余命少ない状態なども見えてきます。

こんな本業の傍ら、私は糖尿病の研究に没頭していったのです。
きっかけは、東大卒の糖尿病の先生が、毎週土曜日に私がいた病院の外来を担当されていたのでした。
この先生に指導していただいたのですが、桁違いにすごい人で、
将来この先生は日本のトップに立つだろうと感じていました。
実際、この先生は国立大学内に研究センターを立ち上げ、
日本の糖尿病の遺伝子研究の最先端で活躍することになるのです。
それまで勉強は苦痛以外の何物でもなかった私は、
大学はパチンコ学部マージャン学科に在籍していたので、本業の勉強はおろそかでした。
病院に就職してからも遊びに夢中になっていたのですが、
この先生に刺激を受けた私は、自分も医学博士になろうと変化していったのでした。
それからは、手のひらを返したように、食事と風呂以外は寝るまで勉強の日々を10数年続け、
ついに審査の厳しい筑波大学で博士号を取得するのです。
この間の研究が評価され、カナダで開催された国際臨床検査学会の学術奨励賞や、
国内の臨床検査分野では最高の賞である小島三郎記念技術賞など、沢山の受賞に恵まれました。
人生を変えるような恩師との出会いを、今でも神様に感謝しています。

その後は、恩師の先生が立ち上げた研究センターで、
遺伝子研究の最先端の世界に飛び込んでいきました。
病院の臨床検査は、一度覚えればその知識は10年後も通用します。
しかしながら、遺伝子研究の世界の進歩の速さは凄まじく、
今年の最先端の技術や知識は、来年は当たり前のレベルになり、
次の年には過去の歴史となるような速度なのです。
最初はカルチャーショックに戸惑いながらも、10年近くこの世界で仕事を楽しんでいました。
その後、体力の限界や家庭の事情で、漢方系の健康飲料会社のサラリーマン
(株式会社国際友好交易の医療アドバイザー)に転身したのですが、
理解のある社長に恵まれて、今でも研究論文の執筆や、
短大の非常勤講師として教壇にも立たせていただいております。
好きな仕事だけで給料が貰えて生活が成り立つのは、幸せなことです。

このような経歴の私のブログが始まります。ご期待ください。