朝食抜きが太るメカニズム

2018年11月10日

朝食を抜くと太りやすいことは、以前から経験的に知られていました。その典型的例が、相撲取りの食事です。相撲取りは太っていた方が有利なので、太るのも大事な稽古となっています。食事は、朝食は摂らずに朝と昼の兼用食と夕飯の2回です。

朝食を摂らないと何故に太りやすいのかのメカニズムは、これまで解っていませんでしたが、名古屋大学の研究グループが、ラットを使った実験で明らかにしました。実験方法は、ラットを「午前8時に朝食を摂る人」と「朝食を抜いて正午に最初の食事を摂る人」を想定した2つのグループに分け、それぞれに同じ量の高脂肪食を14日間与えました。その結果、朝食を抜いたラットのグループは、体重と体脂肪の両方が増えていました。この時、脂肪の代謝に関わる肝臓の体内時計が乱れていたこと、体温の上昇時間が短くてエネルギー消費が小さくなっていることが認められていました。

人間の身体は、朝起きて太陽の光を浴びることや朝食を摂ることで、活動をする準備が始まりますので、忙しい朝でも食事を摂ることは健康に欠かせません。(朝食抜きは脳出血リスク36%増睡眠と健康