平均寿命 2018年

2019年08月01日

2018年の平均寿命が、厚生労働省から発表されました。女性が87.32歳、男性が81.25歳で、いずれも過去最高でした。前年と比べ、女性は0.05歳、男性は0.16歳延びています。また、世界との比較では女性は2位、男性は3位でした。

平均寿命が延びることは喜ばしいことなのですが、大切なことは健康寿命も延ばすことです。平均的には約10年間もの長期間において、他人の世話にならなければ生活が出来ない要介護期間があります(要介護期間は約10年健康寿命と要介護期間、)。①若さを保つ、②健康維持、③認知症の予防などで、長くなった人生を楽しむために、本ブログを参考にしていただければ幸いです。

健康寿命:健康寿命を延ばす老人会活動多種類の食品が健康寿命を延ばす日本人の平均寿命世界最長に緑茶が一役

認知症予防:腸内細菌叢が認知症に関与ヤセ体型は認知症のリスク大

糖質制限で老化?

2019年07月20日

糖質制限を長期間継続することで老化が早まる可能性を、マウスを使った実験で東北大学の研究グループが発表しました。

実験方法は、マウスを「標準食」、「低糖質・高脂肪」、「低糖質・高たんぱく」の3つのグループに分けて、同じカロリーの食事を与えています。「標準食」のグループと比較すると、「低糖質・高たんぱく」のグループは寿命が約2割短くなっていました。この時、腸内で乳酸菌を作る細菌が減少して、がんなどの疾患に罹患し易くなっていたとみられています。

このマウスを使った実験結果が、直接にヒトに当てはまるかは定かではありません。なぜなら、ヒトとマウスは食生活が根本的に異なるからです。しかしながら、本ブログでは極端な糖質制限は健康を害する(糖質制限で糖尿病のリスク増コレステロール:糖質制限により急上昇のメカニズム)ので、健康な状態での栄養素は糖質=50%、たんぱく質+脂質=50%をお勧めしています(健康長寿食は炭水化物の減と脂肪の増)。

糖質の摂り過ぎが良くないことは明らかですし、糖尿病などでの血糖コントロールには糖質制限が極めて重要なのですが、糖質制限をする場合は専門家の指導で正しく行うことが不可欠です。

運動で認知症予防効果

2019年07月10日

世界保健機構(WHO)は、運動に認知症の予防効果のあることを示しました。認知症の患者は、世界で約5000万人おり、30年後には1億5200万人に増えることを予測しています。そこで、認知症の予防指針のなかで、運動の重要性を示しています。

これまでに発表されている運動と認知症の発症に関する多くの研究論文でも、身体活動や運動が認知機能の低下や認知症の発症に防御的効果があることが報告されていました。今回、WHOは認知機能の低下を防ぐためには、1週間に150分以上の有酸素運動を勧めています。

他には、認知症はメタボリックシンドロームと関係するとの研究報告が多数あります。これらの示すことは、生活習慣病を予防するような日常生活が、認知症の予防にもつながることを意味しています。ただし、痩せすぎも良くありません(ヤセ体型は認知症のリスク大)。また、夜更かしも認知症にリスクが高くなります(夜更かしの高齢者は認知症にリスク高い)。認知症に罹患すると治療が難しいのが現状ですから(アルツハイマー治療薬は効果が不十分)、摂生した生活で認知症も生活習慣病も予防しましょう(認知症の予防と改善に水)。

 

健診データの読み方・考え方(10:糖尿病の食事療法の意味)

2019年07月01日

糖尿病では、食事療法が不可欠です。その理由を、下の図で説明します。

健常な状態では、食べ物の量に応じてインスリンが分泌され、血糖値をコントロールしています(左)。糖尿病になると、インスリンの分泌量が少ないので、食べた量を処理できなくなり、血糖値が上昇してしまいます(中)。そこで、少なくなったインスリンの量に合わせて食物の量を減らすことで、バランスを保つのです(右)。日本人の糖病患者の約95%は2型糖尿病です。その多くの患者では、食事療法を厳格に実行することで治療が可能です。

糖の吸収を穏やかにするというコーラやウーロン茶などがCMで流れています。いかにも、これを飲めば沢山食べてもOKというイメージですが、実際に吸収を阻害できるのは数10 kcal 程度と極僅かです。ご飯は1杯で160 ~180 kcal 、ハンバーガーは1個で約300 kcal ですから、吸収を阻害できるのは約1口分と言うことになります。CMに惑わされて食べ過ぎないようにしましょう。

健診データの読み方・考え方(9:肥満と糖尿病)

2019年06月20日

肥満とともに糖尿病に成り易くなることは、前々回(7: 糖尿病の検査データ)に示しました。その関係は、以下のように説明されます。

肥満の原因は、栄養の摂り過ぎです。過剰な栄養分は、脂肪細胞に蓄えられます。この脂肪細胞からは、インスリンの効果を弱めてしまう物質が分泌されます。その結果、インスリンの効きが悪くなるので、血糖値が上昇して糖尿病を発症します。

白人の場合は、祖先が狩猟民族で栄養価の高い肉類を多く摂っていたので、インスリンの分泌量が多い体質なので、肥満しても糖尿病の発症率は高くありません。日本人の祖先は農耕民族で、栄養価の低い農作物を主食にしていたので、インスリンの分泌能力は低い体質になっているのです。従って、肥満になるとインスリン抵抗性物質の増加で、糖尿病を発症しやすい体質を持っています。

利用的な体系は、BMI(体重÷身長÷身長)が22です。BMIが25以上は肥満に分類されます。食事と運動でコントロールしましょう。

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