謹賀新年

2014年01月01日

H26柄と

明けましておめでとうございます。今年も健康で過ごせるように、役に立つ情報をお送りしますので、宜しくお願いいたします。

1年の健康の計は元旦にあります。今年の健康目標をたてましょう!健康を維持するためには、薬や根拠のないサプリメントには頼らないで、バランスの良い食事と適度な休養、加えて適度な運動といえるでしょう。今月はこの3つをお送りします。

まず、バランスの良い食事です。人間の体は、多くの栄養素のバランスによって維持されています。ですから、必要な栄養素をバランスよく摂取する必要があります。○○ダイエットなどと称して、偏った食事を勧めるのを見かけます。これは、偏った栄養素で体調をくずして、その結果として痩せるものですので、不健康の極みです。病気の民間食事療法でも、極端に偏った栄養素を推奨するものがありますが、これも良くありません。バランスの良い食事の典型は、糖尿病の食事療法の本で勉強するのが良いでしょう。これは、栄養バランスを重視していますので、糖尿病患者だけではなく、健康な方も当てはまります。腎臓病や肝臓病では、これに塩分やたんぱく質などの調整をすれば良いのです。具体的には、食品は、それぞれの持つ栄養素によって6つのグループに、働きによって3つのグループに分かれます。それぞれのグループから食品を選び、糖質を6~7割程度、脂質2割程度、たんぱく質を1割くらいに、ビタミンやミネラルを追加します。この組み合わせてバランスのよい食事をつくることが大切です。

栄養バランス栄養2

高血糖

2013年12月20日

    糖尿病の患者とその予備軍は総数約2000万人と推計され、年々増加の一途を辿っています。確かに、現在は高齢化に加え飽食の因子や運動不足などが加わっているので、糖尿病患者が増える社会環境ではあります。しかしながら、6人に1人が糖尿病というのは、余りにも多すぎると思いませんか?例えば、70歳以上では3人に1人が糖尿病なのです。糖尿病患者がこんなにも多い要因は、血圧やコレステロールと同様に、検査の基準値にもあるのです。私が就職した時の空腹時血糖値の基準値は140 mg/dl だったのですが、1999年に日本糖尿病学会は126 mg/dl に引き下げました。この基準値の引き下げで、糖尿病患者数は一気に増加したのです。基準値のからくりの項で説明しましたが、基準値とは健康者の95%が入る範囲なのですが、30%以上が基準値を外れて病的と診断されることが異常なのです。医療費削減と言いながら、実際には如何に患者を作るかを検討していることがご理解いただけると思います。

 なお、2型糖尿病の強化コントロール治療は効果がないどころか、逆に危険との報告があります(ACCORD研究、Gerstein 2008年)。強化コントロール治療とは、糖尿病患者の血糖値を厳しく調整してHbA1c値を基準値以内に抑える治療です。この方法と通常の治療方法を比較すると、強化コントロール治療の方で死亡率が約3割高く、重症の低血糖も2.4倍多くなりました。血糖値も、基準値を少し超えた位が長生きなのです。基準値に無理に入るようにすると、逆に命を縮める結果となるのです。

糖尿

風邪への対処法

2013年12月10日

健常人を病人にする方法(3:血圧、追記)

2013年11月30日

ご存知かもしれませんが、血圧は常に変動しています。例えば、夏と比較すると冬の血圧は、寒さで血管が収縮するために高くなります。入浴の前後で、血圧は大きく変動します。脱衣場が寒いときは上昇し、適温の入浴では下降します。この変化は、高血圧の症状が酷い人ほど大きくなりますので、この様な方は浴室の温度を温めておいた方が賢明です。また、よく耳にするのは、病院高血圧とか白衣高血圧とか言われている症状です。殆どの方は、病院で医師や看護師が血圧を測る時には緊張していますので、家で測った時よりも20~30 mmHg 位高いことがしばしばです。この値で高血圧の診断をされて薬を飲まされているケースも多々あるのです。家でリラックスしている時の血圧を測っておいて、ノートに記録しておくと、自分の正確な状態が分かります。

血圧に関しては、塩分を取りすぎると高血圧になるといわれていましたが、この説は必ずしも正しくありません。すべての人が食塩をとると血圧が上がり、減塩すると血圧が下がるというわけではないのです。食塩の摂取量によって血圧が変動する、食塩感受性のある人と食塩感受性のない人がいるのです。塩感受性で最も広く使われている定義は、アメリカの国立衛生研究所(NIH)のプロトコールで使われているもので、7日間の10 mmolナトリウム摂取量から7日間の240 mmolナトリウム摂取量になった時、平均動脈血圧が10%以上上昇している場合を食塩感受性であるとしています。前者が食塩感受性(salt-sensitive)、後者が食塩非感受性(nonsalt-sensitive)です。東京大学医学部の藤田敏郎教授の研究(1995年)では、日本人の多くは後者であり、塩感受性のある人は約2割と報告しています。食塩感受性の人は、腎臓からのナトリウム排せつ機能に異常が生じ、ナトリウムが体内に蓄積し、その結果、血圧が上昇します。一方、食塩非感受性の人は、腎臓のナトリウム排せつ機能が正常に働くので、体内に入った余分なナトリウムは排せつされやすいため、血圧への影響は少ないのです。このことから、食塩非感受性の人が高血圧の治療で減塩治療を行っても、効果が現れにくく、無理をして極端に塩分を落とすと、塩分不足や栄養不足のため、かえって無気力になったり疲れやすくなったりする可能性がある。特に夏場などは、発汗によって大量の塩分が失われるため、注意が必要となります。高血圧になった人の多くも食塩非感受性で、こういったタイプの人は、いくら塩分を減らしても、それだけでは高血圧症を好転させることは難しいです。最近、欧米では、すべての人に減塩を勧めるのではなく、食塩感受性の人だけに勧めるべきであるという考え方が強くなってきました。この様に、食塩摂取量に関する保健政策は質的な変換を求められるようになった。食塩摂取量に影響される人は注意すべきであるが、少なくとも高血圧家系でない人は注意する必要は少ないと思われます。

食塩と血圧

東京大学医学部の藤田敏郎教授の研究(1995年)

健常人を病人にする方法(3:血圧)

2013年11月20日

総コレステロールと同様に、血圧も基準値を下げることによって患者を増やしているのです。現在の基準値は130 mmHg以下ですが、1987年から2000年までの老人基本健診での高血圧の基準値は180 mmHgだったのです。その後、2000年には年代別になり、80歳代では160 mmHgで59歳以下は130 mmHgとなったのです。2004年、2008年と変更があり、現在の130 mmHgが採用されています。この様に、20年で血圧の基準値は50 mmHgも低くなり、約3000万人が高血圧の病名を頂戴することになるのです。

血圧基準値の変化
では、本当に健康を維持するのに適切な血圧の基準値はどれなのでしょうか?最初に、年代別の平均血圧を示します。40歳代までは130 mmHgの基準値でぼぼ問題ないのですが、50歳代からは健常者でも130 mmHg を超えて、70歳代の平均値は140 mmHgを超えるのです。
高血圧の基準値である130 mmHgを超える割合は、40歳代で既に半数が高血圧の診断になり、70歳代では正常範囲に入るのは2割にも満たないのです。基準範囲の設定方法の項で説明した様に、本来は健常者の95%が入るように設定すべきなのです。しかしながら、現状の基準値である130 mmHg では、この様に多数の中高年者が病人にされているのが現状なのです。
年代別平均血圧血圧正常率
では、血圧は低い方が元気で長生きできるのでしょうか?80歳の老人の5年生存率と血圧の関係を示しました。これによると、血圧を130 mmHg 以下の基準値内に保っていると5年生存率は低く、逆に160以上の高血圧と診断されている方が長生きなのです。なぜなら、130 mmHgの基準値は若者には適合していますが、老人には合わないのです。老人の場合、加齢とともに血管の弾力が落ちてきますから、ある程度の血圧がないと血液を全身に送れません。だから、図のように、健常者でも加齢とともに血圧は上昇して、70歳代では平均で140 mmHg 以上になるのです。

血圧と生存率
一般に、高血圧になると脳出血を起こすので危険であると宣伝し、降圧治療を勧めています。確かに、血圧が200 mmHg を超えるような場合には正解です。しかし、脳卒中の内、出血による死亡は約3割なのですが、脳血栓による死亡はその倍の約6割もあるのです。薬剤による過度な降圧治療は血流障害を引き起こし易く、脳血栓の可能性を高めているのです。さらに、高齢者で130 mmHg を少し超えた程度で、全く必要のない薬剤を飲まされて、血圧が100 mmHg 程度になっている方がたくさんいます。この方々の多くは、ふらふらしたり、体に力が入らないなどの症状がある場合がしばしばです。降圧剤を止めるようにアドバイスすると、直ぐに体調を回復されます。降圧治療で長生きするよりも、体調を崩し、命を縮めている場合の方が多いことを知るべきです。何のための薬剤なのでしょうか?

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