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平均寿命

平均寿命 2018年

2019年08月01日

2018年の平均寿命が、厚生労働省から発表されました。女性が87.32歳、男性が81.25歳で、いずれも過去最高でした。前年と比べ、女性は0.05歳、男性は0.16歳延びています。また、世界との比較では女性は2位、男性は3位でした。

平均寿命が延びることは喜ばしいことなのですが、大切なことは健康寿命も延ばすことです。平均的には約10年間もの長期間において、他人の世話にならなければ生活が出来ない要介護期間があります(要介護期間は約10年健康寿命と要介護期間、)。①若さを保つ、②健康維持、③認知症の予防などで、長くなった人生を楽しむために、本ブログを参考にしていただければ幸いです。

健康寿命:健康寿命を延ばす老人会活動多種類の食品が健康寿命を延ばす日本人の平均寿命世界最長に緑茶が一役

認知症予防:腸内細菌叢が認知症に関与ヤセ体型は認知症のリスク大

健康寿命と要介護期間

2018年04月01日

厚生労働省から、健康寿命(日常生活に支障が無い期間)の最新データが発表されています。男性は72.14歳、女性は74.79歳でした。同年の平均寿命は、それぞれ80.98歳と87.14歳ですから、その差の9.02歳と12.40歳は介護が必要な期間になります。

平均寿命と健康寿命が共に延びているのは喜ばしいことなのですが、その差である要介護期間は2001年と比較すると短くはならずに、僅かにではありますが大きくなっています。介護期間が長いことで問題となるのは、①家族の負担、②金銭的負担、③介護施設の不足などが挙げられます。従って、要介護期間(平均寿命ー健康寿命)を如何に短くして、健康に暮らすかが重要になります。

健康寿命が長かった山梨県では、地域毎にお金を出し合って旅行や飲み会をする無尽(むじん)というシステムがあるそうです。同じく静岡県では、緑茶を沢山飲むことを一因として挙げています。逆に、健康寿命の短い徳島県では、車社会で運動する機会が少ないことが考えられています。これらのデータから、健康で長生きするために、適度な運動とバランスの良い食事に加えて、人との交流が必要ということでしょう。そこで、可能ならば65歳の定年後も負担にならない程度の仕事を続けることで、対外交流や適度な緊張感を維持していきたいものです。仕事をすることで収入があれば生活も安定しますし、税金を払うことで社会も成り立ちます。また、仕事帰りにはスポーツクラブや趣味のサークルへの参加もお勧めです。同じ趣味仲間との交流は楽しいですし、生きがいになります。

近い将来には、人生100年の時代になります。介護などで他人のお世話にならず、人生を楽しむために、健康寿命を延ばす生活を設計しましょう!

ジョギング1時間で寿命が7時間延びる

2017年06月01日

ジョギングをする人と全くしない人を比較すると、前者は早死にするリスクが20~40%も低く、平均寿命も3年近く伸びることが、心臓血管疾患の医学誌に報告されました。一般的な傾向として、ジョギングを定期的にする人は健康に対する意識が高く、ライフスタイル全般もヘルシーな傾向があります。加えてジョギングは、高血圧や肥満に対する効果があることから、1時間のジョギングで寿命が7時間延びることで、平均寿命は3年間も延びています。

ジョギング

この他の効果として、神経系にも影響を及ぼして新しいニューロンの生産を促進することで、脳の老化を遅らせ、記憶力を向上させることも神経細胞の専門誌に報告されています。

ジョギングのできない高齢者の場合には、ウォーキングでも効果が期待できます。健康長寿の為に、ジョギングやウォーキングを心掛けましょう。

年金受給開始年齢

2014年05月20日

年金問題老後の生活に欠かせない公的年金の受給開始年齢は、以前は60歳だったものが、現在は65歳に引き上げられています。また、70歳まで遅らせると受給率が約4割アップする選択性があります。さらに、現在はこの受給開始年齢を選択的に75歳まで遅らせる検討をしています。男性の平均寿命は80歳ですから、もしもこの案が実行されたら、年金を受け取れるのはわずか5年になります。これは、政府ができるだけ年金を支払いたくないとの意志表示のように受け取れます。

還暦を過ぎた私には、若い時は忙しい思いをしてきたのだから、20年に満たない余命は、時間的と金銭的に少しは“ゆとり”をもって過ごしたいとの希望があります。しかしながら、政府には期待できないようなので、元気で働くことしか選択肢が与えられていないようです。

仕事を継続していくためには、病気をせずに元気でいることが必須条件ですし、特に私の場合は“健康の見本”でなくてはならない立場です。そんな私の健康法は、いつも講演で話しているように、①規則正しい生活、②バランスの良い食事、③適度な運動、を実行しています。①では、朝は5時半頃起床し、夜10時半頃には就寝。土日の休みの日も同じペースです。②は、朝と昼はしっかりと食べて、夜は控えめ。晩酌は週に3~4日で酒1合程度。③は、仕事帰りにプールによって1000m以上泳いでいます。このような生活パターンで、常に理想体重に保ち、美露仙寿を2~3本程度飲んでいますので、健康診断の結果は至って良好です。

このブログをお読んでいただいている皆様も、ぜひ私の健康法を参考にして、病気と無縁の毎日をお過ごしください。そして、健康は周りの方々にも分けてあげることが、自分の幸せにつながります。“健康の輪”が広がって、あてにならない年金に期待せず、老後も自活できる生活がしていけることを願っています。

 

 

がん検診で死亡率は低下しない

2013年10月10日

    上記のように、ドックや健診は病人を作るのが主目的であるので、医療経営に潤いを与えることはあっても、死亡率の低下に貢献することはありません。実際、18万人以上の患者を対象にした臨床研究(2012年、Krogsboll LT)でも、心血管死亡率への定期検診の有用性は無いとの結果になっています。この研究では、がん死亡率との関係も調べていますが、受信者と定期検診を受けなかった者とは、がん死亡率に全く差がありませんでした。一般的な検診は、死亡率の低下には無意味なのです。

    がん検診の表向きの名目は、早期にがんが発見できるので、死亡率が下がるという大義名分です。日本人の死因の第1位はがんであり、約3割を占めています。ですから、がん検診が有効であるという神話に対して、殆どの日本人は疑いを持ちませんが、本当は意味がないのです。その根拠を示します。最初は卵巣がんの検診ですが、結論は、逆に死亡率を上げたので、検診は有害と報告されています(2011年 Buy)。この研究は、55~74歳の8万人の女性で、血液のCA-125 と経膣超音波検査が、年1回で6年間行われています。その結果、卵巣がんでの死亡率(1年間に1万人当たり)は、受診者群は3.1人で、受診していない群では2.6人でした。即ち、卵巣がんの検診を受けた群の方が死亡率は高いのです。その上、検診の偽陽性の約3000人のうち3分の1の約1000人が外科的フォローアップを受けた結果、15%が深刻な合併症を発症したのでした。この人達は、検診を受けなければ健康で過ごせたのです。卵巣がん検診は、無意味というより有害なのです。

 女性の乳がん検診のマンモグラフィーも多くの女性が受診していますが、これも乳がんの死亡率低下には寄与しないと報告されています。乳がんは、近年その死亡者数が増加していることから、女性の検診希望者が多くなっています。しかし、デンマークの1997~2006年の研究では、マンモグラフィーには乳がんの死亡率を下げる効果は無いと報告されています。さらにカナダの予防医学委員会でも、40歳代のマンモグラフィー検診は必要なしとの報告をしています。実際、マンモグラフィーは偽陽性の多い検査法です。この調査でも約3人に1人は偽陽性で、その内の10人に1人はバイオプシー(生検)を受けているのです。マンモグラフィーによる放射線の被曝に加え、偽陽性による精神的ストレスがあります。これは、偽陽性といわれることで精神的な落ち込みがあり、精密検査の結果が出るまでの間は、ストレスで熟睡できない方も多いのです。さらに、約30人に1人の生検は、肉体的な侵襲を伴っています。病院にとっては、検査料が入るのでメリットは大きいのですが、患者にとってリスクは多くてもメリットは少ないのです。

 男性では前立腺がんの検査として、PSAが汎用されています。では、PSAで前立腺がんの死亡率は低下しているのでしょうか?2012年のオックスフォード大学の76000人の研究でも、前立腺がんの死亡率を低下させないと報告されています。この研究では、検診を受けているグループと受けていないグループで比較すると、前立腺がんの累積発生率と死亡率は、どちらも検診を受けたグループで僅かに高いという逆の結果だったのです。即ち、定期的にPSAを測定しても、前立腺がんを早期に発見して死亡率を下げることには寄与しないのです。PSAとは前立腺から分泌される蛋白質なので、前立腺の大きさと比例して値が高くなり、また炎症やがんで刺激されることにより分泌量が増大します。従って、PSAテストは前立腺がんの発見には役に立つのですが、死亡率の低下には貢献しないのです。例え前立腺がんと診断されても、PAS値が4 ng/ml 以下の場合、半数以上は悪性度の低く、経過観察で良い症例です。しかしながら、約半数の患者ではこの段階で切除術が行われ、過剰と考えられる治療がなされています。2012年の国立がん研究所の推定では、約25万人が前立腺がんを発症し、約2.8万人が本症関連で死亡するとしています。この内、PSAのスクリーニング検査の恩恵はどの位あるのでしょうか?アメリカの予防サービスたすくフォースの勧告では、PSAのスクリーニングテストで発見された症例のうち、90%の患者は手術などの治療を受けるのですが、実際に前立腺がんによる死亡を回避できるのは0.1%で、逆に手術による合併症で死亡するのは0.3%、1%以上の患者は尿失禁などの後遺症で苦しんでいるのが現状です。この数字を見ると、過剰な検査と治療の有害性が、スクリーニング検査の有用性を上回っています。これは、定期的な検査や過剰な手術などが、病院の収入源となっているのです。

 この様に、がん検診は病院の経営にとってメリットはあるのですが、患者にとっては危険が大きいことも知っておくべきです。

がん検診