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認知症

腸内細菌叢が認知症に関与

2019年02月10日

腸内細菌の「バクテロイデス菌」が少ない人は18倍も認知症になりやすく、逆に多い人は認知症の罹患率が10分の1に低下することを、国立長寿医療センターが発表しました。

腸内細菌は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌、ウェルシュ菌やブドウ球菌などの悪玉菌、バクテロイデスや連鎖球菌などの日和見菌があり、健康な状況ではそれぞれ 2:1:7 の割合でバランスを保っています。バクテロイデスなどの日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の内の強い方に味方する菌ですから、善玉菌を優位にしておくことが認知症予防に不可欠ということになります。その方法は、乳酸菌やビフィズス菌が含まれるヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品を献立に入れ、ウォーキングなどの適度な運動で腸を刺激することです。

長寿社会を生きていくには、健康寿命を延ばして、介護無しで自活出来る健康状態を維持しましょう。

 

夜更かしの高齢者は認知症のリスク高い

2018年06月20日

夜更かしをする75歳以上の高齢者は、認知症になるリスクが高いことを、国立長寿医療研究所などの研究チームが日本老齢医学会で明らかにしました。

この研究は、65歳以上の4268人を対象にして、起床や就寝時間と認知症の発症との関連を解析しています。その結果、4年後までに認知症を発症した人は、75歳以下では起床や就寝時間との関連は認められていません。しかしながら、75歳以上では午後9~11時に就寝する人に比べて、午後11時以降に就寝する夜更かし型の人は認知症のリスクが1.83倍も高い事が認められています。

夜更かしで認知症のリスクが高まる原因は明らかになってはいませんが、体内時計の乱れを指摘しています。従って、規則正しい生活で、早寝早起きの習慣が健康維持には必要ですが、これが認知症の予防にも有用と考えられます。認知症の予防と改善には、水分をこまめに摂取することも効果的であることが報告されています(認知症の予防と改善に水)。早寝早起きも水分摂取も、お金はかからずに誰にでもできることですから、是非試してみて下さい。

認知症の予防と改善に水

2018年01月20日

認知症の予防と改善には、1日1500 mlの水が有効です(国際医療福祉大学:竹内教授)。人間の身体の多くは水分で構成されており、その含有量は子供では約75%であるのに対して、成人では約60%、高齢者では約50%へと、加齢とともに減少していきます。水分量が減少して細胞が脱水状態になると、意識レベルが低下して物忘れが多くなり、ひいては認知症になり易くなります。

竹内教授の研究によれば、水分摂取の量と物忘れの度合いは相関関係に有り、水を飲ませると覚醒水準が上昇するとのこと。既に認知機能が衰えて、徘徊や大声を上げるなどの症状も、十分な量の水分摂取(1日当たり1500 ml程度)で短期間で劇的に改善する症例が多いとのことです。

水分の摂取は、熱中症の予防や心筋梗塞、脳梗塞の予防にもなりますので、こまめに飲むようにして下さい。ただし、腎臓病や心臓病の方は水分制限がありますので、多量の水分摂取はできません。これらの疾患のある方の水分摂取量は、担当医の指示に従って下さい。

人工甘味料で脳卒中・認知症のリスク3倍

2017年05月11日

人工甘味料入りのダイエット飲料を1日に1本以上飲んでいた人は、全く飲まない人よりも脳卒中や認知症に3倍なり易いことを、米国ボストン大学の研究チームが発表しました。なお、砂糖入りの飲料を飲んでいる人では、飲まない人との差は認められませんでした。

人工甘味料

人工甘味料は、血糖値を抑えたい人や、肥満を心配する人がカロリー制限を目的として摂取されています。しかしながら、現実には逆の結果を招いています。例えば、人工甘味料入りの水を飲んだマウスでは、糖尿病につながり得る耐糖能障害を起こすことが報告されています。また、人工甘味料のカロリーはゼロに近いにもかかわらず、脂肪を蓄積して体重の増加を招くことも知られています。これらの人工甘味料による身体への影響の機序は不明な点は多いのですが、耐糖能障害や体重増加の原因として、膵臓が砂糖と同じように人工甘味料にも反応してインスリンを分泌することにより、インスリン抵抗性や脂肪の蓄積を招く結果と考えられます。

人工甘味料で脳卒中や認知症のリスクが高まる機序は明らかではありませんが、私の個人的見解としては次のように考えます。身体が活動するエネルギーとして血糖が利用されていますが、特に脳細胞の活動には多量の糖分を消費しています。糖が身体にとって重要なエネルギーであることから、“甘い=美味しい”と感じることで必要な糖分を補給するシステムが成り立っているのです。ところが、人工甘味料では実際の“糖”は補給されていないにもかかわらず、脳は“甘い”と感じて錯覚が引き起こされることで、感覚と現実の乖離が生じます。その結果、脳のエネルギー不足などの障害が起きて、脳卒中や認知症などが発症すると考えます。上記の耐糖能障害や肥満を引き起こすことと同じメカニズムが、脳にも影響を与えている可能性です。

化学的に合成された物質が、身体に良い訳がありません。自然の食品をバランス良く摂ることが大切です。

ヤセ体型は認知症のリスク大

2015年05月10日

高齢化社会における最大の課題は、平均寿命と健康寿命の差を如何に小さくするかということです。健康寿命とは、他人の手をかりずに自分だけで生活が可能な寿命です。現在の平均寿命と健康寿命との差は、女性では12.40年で、男性では9.02年です。この期間は、他人の介助が必要な期間ということになります。この差を限りなく小さくし、生涯現役の仕事で収入を得て、その収入で人生を楽しむことが、本人にとっても日本の将来にとっても重要です。

平均寿命と健康寿命

要介護の期間において、撲滅すべき疾患の一つには認知症があります。2012年における認知症の患者数は462万人であり、2025年の患者数の予測は700万人と激増し、5人に1人の高齢者が認知症になると計算されています。この認知症のリスクとして、ヤセ体型が関与することがロンドン大学の研究で報告されました。約200万人を15年間に渡って追跡調査した結果、BMIが20以下のヤセ体型では、正常体型と比較すると認知症発症率が34%も高い結果となっています。ヤセ体型が如何に認知症発症に関与するかの機序は明らかにされていませんが、ヤセ体型は短命であることも周知の事実ですので、健康寿命を延ばすには、ヤセ体型は避けるべきであることは確かです。過度な食事制限でヤセ体型の方は、食事の改善で標準体型にするのは比較的容易でしょう。ヤセ体型の方の中には、食べたくても食が細くて量を食べられない、食欲自体がないなどの方もおられるでしょう。そんなお悩みの方は、無料健康相談にお電話ください(フリーダイヤル: 0120-5931-50)。なお上記の研究では、肥満者は認知症のリスクを30%下げた結果になっていますが、肥満者では生活習慣病など他の疾患の罹患率を上げるので、肥満もさけるべきです。健康で長生きするには、2013年9月10日の本ブログで紹介したように、BMIが22~25位が理想です。バランスの良い食事と適度な運動で、無理なく体型維持をなさってください。

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