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高齢者

高齢者の定義65歳から75歳へ変更を提言

2017年01月10日

日本老年学会は、医療や介護などで65<歳以上とされている高齢者の定義を75歳以上に見直すべきとの提言を発表しました。65~74歳は準高齢者、75~89<歳が高齢者、90歳以上が超高齢者としています。

現在の65歳以上が高齢者との定義は、1956年の国連の報告者に基づいているのですが、60年後の現在では65歳は当時よりもはるかに若々しくなっています。体の状態や知的機能は、10~20年前と比べても5~10歳程度若返っていますので、60年前の定義が当てはまらなくなっているのは当然です。私は今年で64歳なので来年は高齢者の仲間入りするのですが、自分では未だ高齢者になる自覚は全くありませんから、今回の提言を素直に受け入れたい思いです。(ただし、今回の提言が年金支給開始を遅らせる口実に使われるのは断固反対です。)

65歳を過ぎてからの老化のスピードは、個人差が大きくなります。その大きな要因は運動の習慣の有無で、年齢よりも若々しく見える人の多くは習慣的に運動をしています。私は健康維持と老化予防などを目的として、週に2~3回はプールに行って1500 m(25 mを30往復)くらい泳いでいます。泳いだ後にシャワーを浴びると、仕事の疲れも吹き飛んで、体も気持ちもスッキリします。お陰で、毎年の健康診断は極めて良好な結果が出ています。

皆さんも年の初めに当たり、楽しくて長続きする運動を始めて、老化防止と健康維持を心がけましょう。

身体機能を維持向上した高齢者は死亡リスクが低い

2016年12月20日

今年も残すところあと僅かになりました。人生の流れの中で、最も大切なのは自分と家族の健康です。今年も健康に過ごせたことに感謝し、そして来年も健康が継続するように、生活習慣をチェックしていきましょう!

健康維持には、バランスの良い食事と適度な運動が不可欠なことは、本ブログで度々書いてきました。適度な運動で身体機能を高めておくことが死亡リスクを低減させる研究結果が、東京都長寿医療センター研究所から国際医学誌に発表されています。研究内容は、65歳以上の高齢者1048人を対象にして、視力、歩行速度、片足立ちの時間を測定し、10年の測定期間における死亡数との関係から解析しています。その結果、視力の低い人の死亡リスクは高い人よりも2.4倍、歩行速度の遅い人は2.2倍、片足立ちでは2.5倍、それぞれ死亡リスクが高くなっていました。

この研究が示しているのは、適度な運動をして身体機能を高めておくことで、死亡リスクを低減して元気で長生きできるということです。高齢期に身体機能を高く維持しておくためには、若いうちから運動を習慣づけておく事が大切です。朝夕の散歩や、通勤の途中で一駅前から歩く、職場では階段を昇るなど、忙しい中でも出来ることがあります。もちろん、高齢期に入ってから始めても効果が期待できます。自分のために、そして家族のために、健康寿命を延ばしましょう!

本年も本ブログにお越しくださいまして、有り難うございました。本ブログが、読者の方々の健康の維持増進にお役に立っていれば幸いです。健康で良いお年をお迎えください。

東京圏の要介護高齢者の地方移住の提言について

2015年06月10日

日本創生会議は、東京圏の75歳以上の高齢者が今後急増し、深刻な医療・介護サービス不足に陥ることより、高齢者の地方移住を促すよう政府や自治体に求める提言をしました。

日本創生会議とは、東日本大震災からの復興を新しい国づくりの契機にしたいとして、2011年5月に発足した有識者らによる政策発信組織。座長は増田寛也前岩手県知事(元総務相)で、他に経済界や労働界の代表や大学教授などから構成されています。

提言では、東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)では、75歳以上の高齢者が平成27年の397万人から10年後には572万人へと175万人増加し、全国の増加数の約1/3を占めると予測されています。この急増に対して、東京圏は医療・介護のための土地や人材確保が難しいので、比較的余裕のある地方へ移住を求めていますが、この提言に対して幾つかの違和感を覚えます。

先ず、高齢者の介護において、東京圏と比較すれば地方には多少の余裕があるかもしれませんが、地方の医療・介護施設は元々の地方在住者のために地方の方々の税金で整備されたものです。従って、出資者である地元の方々の使用が優先されて当然です。東京圏の財政は黒字でしょうが、地方の自治体は赤字財政が多いのです。その苦しい財政条件下で整備された施設に、東京圏の要介護者をお願いするのであれば、それ相当の補助金などを考えなくてはなりません。また、消滅が危惧されている地方都市も多数あるので、地方が欲しいのは活性化に必要な若い労働力なのです。東京圏の高齢者の介護を地方にお願いするのであれば、若い介護職も一緒に定住できるような政策が必要です。

次に、移住する要介護の高齢者は、住み慣れた東京圏を離れて地方に行くわけですから、家族はもとより友人たちとも遠く離れることになります。家族でさえもたまに面会に行く程度になり、友人とも疎遠になってしまいますので、寂しい老後を送ることになります。人間は、単に食事と寝床があれば良い訳ではなく、精神的に満たされることが必要ですので、心の介護も同時に考えるべきです。なお、要介護高齢者を地方に移住させるだけでは、問題は解決しません。

根本的な解決策は、生涯現役で働いて税金を納めるような、元気な高齢者を作ることです。このブログで度々書いているように、健康の基本はバランスの良い食事と適度な運動です。加えて、やりがいのある仕事を続ける事や、楽しめる趣味を持つことで、健康で病気知らずの高齢者になれます。美露仙寿(めいるせんじゅ:販売元=国際友好交易)の販社長は、80~90歳の方が多いのですが、皆さん元気で肌は艶々なので10~20歳位は若くみられます。生涯元気で働くことが出来るのは一番の幸せですし、 高齢になっても税金を払っていることは、日本の将来にとっても重要なことです。元気で長生きして人生を楽しみ、介護などの世話にはならずにピンピンコロリが理想的な生き方です。子供や孫たちの世代に負担を掛けないように、元気な高齢者を目指しましょう!

年金受給開始年齢

2014年05月20日

老後の生活に欠かせない公的年金の受給開始年齢は、以前は60歳だったものが、現在は65歳に引き上げられています。また、70歳まで遅らせると受給率が約4割アップする選択性があります。さらに、現在はこの受給開始年齢を選択的に75歳まで遅らせる検討をしています。男性の平均寿命は80歳ですから、もしもこの案が実行されたら、年金を受け取れるのはわずか5年になります。これは、政府ができるだけ年金を支払いたくないとの意志表示のように受け取れます。

還暦を過ぎた私には、若い時は忙しい思いをしてきたのだから、20年に満たない余命は、時間的と金銭的に少しは“ゆとり”をもって過ごしたいとの希望があります。しかしながら、政府には期待できないようなので、元気で働くことしか選択肢が与えられていないようです。

仕事を継続していくためには、病気をせずに元気でいることが必須条件ですし、特に私の場合は“健康の見本”でなくてはならない立場です。そんな私の健康法は、いつも講演で話しているように、①規則正しい生活、②バランスの良い食事、③適度な運動、を実行しています。①では、朝は5時半頃起床し、夜10時半頃には就寝。土日の休みの日も同じペースです。②は、朝と昼はしっかりと食べて、夜は控えめ。晩酌は週に3~4日で酒1合程度。③は、仕事帰りにプールによって1000m以上泳いでいます。このような生活パターンで、常に理想体重に保ち、美露仙寿を2~3本程度飲んでいますので、健康診断の結果は至って良好です。

このブログをお読んでいただいている皆様も、ぜひ私の健康法を参考にして、病気と無縁の毎日をお過ごしください。そして、健康は周りの方々にも分けてあげることが、自分の幸せにつながります。“健康の輪”が広がって、あてにならない年金に期待せず、老後も自活できる生活がしていけることを願っています。

 

 

熊本より

2013年07月16日

健康アドバイザー養成講座も4回目になり、今回は熊本会場です。7月5日に前日入りして、ホテルで紹介された近所の居酒屋へ。ここは毎日満員になる人気店とか。行ってみると、最初は気付かずに通り過ぎた位の間口の小さな店ですが、入ってみると中は広く、確かに沢山の客が入っています。幸いにもカウンターに1人分の席があったので、先ずはビールを注文。つまみは、熊本といえば馬刺しですが、今日は馬ホルモンを頼んでみました。鉄板の上のホルモンは、脂身が甘くて旨い!量も十分で、安い。地元の人たちに人気のある店は、安くて旨い店が多いのですが、ここも例外ではなく納得です。エネルギーを注入して、明日に備えます。

熊本の講座ですが、80人近い会員の方々に、2日間に渡って居眠りもせずに真剣に勉強していただきました。主催者側の反省点は、参加者が多い割にはホワイトボードとスライドが小さいので、後ろの方が見え難かったようです。次回からは、参加人数は30~40人までにして、開催回数を増やしましょう。会員の方々にとって、講義内容で一番難しいのは免疫システムのようです。細菌やウイルスなどの外敵からどの様に体を守っているのか、またアレルギーや自己免疫疾患はどの様な状態になっているのかなどの分野です。難しい内容をやさしく説明するのが私の仕事なので、理解しやすい講義を工夫していきます。なお、テキストは要点だけをイラストでまとめた全80ページの私の手作りですが、解り易いと評判は上々(自己満足)のようです。講義終了後も、利用していただければ幸いです。

参加者の中には90歳代の方が3名おられました。最高齢は下の写真の方(竹口阿佐子氏)ですが、何歳に見えますか?年齢を聞くと殆どの方が驚かれます。何と93歳と8か月!美魔女コンテストの90歳以上の部があれば、全国優勝間違いなしの美貌で、この年齢で色気を感じさせるのですから、“凄い”の一言です。竹口氏がこんなにも若々しいのは、現役の助産師であり、美露仙寿の伝道師として健康の輪を広げる活動を精力的にしていることが大きいと思います。一般的に、93歳なら年金生活をしていますが、竹口氏はいまだに現役で税金を払っているのです。竹口氏のような高齢者が多くなれば、日本の高齢化問題や医療費増加の問題は一気に解決してしまうので、国から表彰されるべき貴重な存在です。下の写真は、2日間の受講の後にカラオケで熱唱。元気です!酒も楽しみ、ユーモアのある会話で周りを和ませます。彼女を見ていると、生涯現役で仕事に励み、余暇を楽しむことが人生を有意義にすると教えて下さっているようです。私も彼女のような人生をおくりたいと、お会いする度に思っています。