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たばこ

タバコが子供の誤飲事故の最多原因

2019年01月20日

子供の誤飲事故(2017年度中)を分析した結果、タバコが23.0%(640件中147件)を占め、4年連続最多原因であることが厚生労働省から発表されました。2番目は医薬品で14.4%、次いで食品類、プラスチック製品、玩具でした。

誤飲事故の子供の年齢は生後6ヶ月から1歳以内が最も多く、タバコの誤飲事故の殆どの事例では家庭内に喫煙者がおり、家の中に置いてあるタバコや灰皿の吸い殻を口にしたケースでした。子供がタバコを誤飲した場合には、半分~1本で死亡する場合もある程に毒物ですので、急いで胃の中を洗浄する処置を行います。

子供は生後半年くらいになると物がつかめるようになり、何でも口に入れようとします。子供がタバコの誤飲事故にさらされている危険性を認識して、卒煙を考えましょう。前回のブログでも示したように、喫煙は遺伝子を変異させてがんの発症を誘発します。卒煙はご本人の健康管理にもつながります。(タバコと酒で食道がんのリスク喫煙で遺伝子変異

 

タバコと酒で食道がんのリスク増

2019年01月10日

がんの発症率は2人に1人で、死亡原因の約3割はがんと高率です。従って、健康長寿を目指すには、がんのリスクを避けることが重要です。以前のブログにて「喫煙で遺伝子変異」が起きやすくなり、がんの発症を誘発することを示しました(喫煙で遺伝子変異)。京都大学や東京大学医科学研究所などの研究チームが、喫煙や飲酒により食道がんを発症する詳しい仕組みを解明し、世界でトップレベルの科学誌:ネイチャーに発表しました。

研究方法は、健康な人と食道がんの患者の計134名(23~85歳)の食道から、がん化していない細胞を採り、遺伝子の変異を比較しています。その結果、喫煙と飲酒が多いほど発がんに関わる遺伝子(NOTCH1、TH53など)に変異が多く起きていることを観察しています。この変異が、がんの発症の元になっているのです。

少量の酒は健康に役立ちますが、過ぎたるは及ばざるがごとしです。一方、喫煙は百害あって一利なしです。食道がんの他にも肺がんのリスクを高くしたり、高血圧の原因になるので血管系の疾患のリスクも高めますので、禁煙しましょう。日常生活でのがんの予防は以前のブログをご覧下さい。(がん・予防(3)(4)