睡眠と健康: 体内時計

2015年09月01日

今日から9月です。お子さんやお孫さんは、元気に学校に行きましたか?子供の健全な成長や大人の健康維持には、規則正しい生活が不可欠ですが、体内時計を正確に作動させるためなのです。

私たちの体の中には体内時計があり、朝起きると血圧や体温が上昇し、就寝前に低下するなどのスケジュールを24時間の周期でコントロールしています。体内時計の主時計は脳にあり、全身の細胞に存在する末梢時計と連携して働いています。連休などでは夜更かしに成り易いのは、この体内時計は25時間周期なので、毎日リセットしないと1時間ずつ遅れるためです。なお、海外旅行の時差ぼけは、太陽と同じ方向への移動(西向き)では軽く、東方向で酷くなります。東方向では、1日が24時間より短くなるので、体内時計を長い方向に調整することに慣れていないためです。不規則な生活で体内時計が狂うと、肥満や糖尿病、がんなどの発症リスクを高めることが知られていますので、毎日のリセットが不可欠です。25時間周期の体内時計を24時間にリセットする為には、朝日(太陽光)と朝食が欠かせません。

体内時計

朝日(太陽光)の青い光を浴びると、体内時計に関与する遺伝子のスイッチが入り、1日の活動の始まりを認識します。曇りや雨の場合でも、太陽光は届いていますので、有効です。逆に、スマホやパソコンは、太陽光に似た刺激があるので、夜の使用は体内時計を混乱させ不眠症などの原因にもなります。お子さんやお孫さんの深夜のスマホは、体内時計を狂わせるばかりでなく、前回記載の生長ホルモンの分泌も阻害しますので、成長や健康維持には悪影響があります。早寝して、起床したらカーテンを開け、体内時計をリセットしましょう。

起床後1時間以内に朝食を摂ると、抹消時計がリセットされ、主時計と同調するので、体内時計は規則正しく作動します。体内時計をリセットするのに有効な朝食メニューは、炭水化物とタンパク質を同時に摂ることです。欧米行きの機内食では、時差ボケをより軽減させるために、炭水化物とタンパク質を入れたメニューになっています。例えば、ご飯に魚の干物と味噌汁などの和食や、洋食でトーストなら目玉焼きにミルクなどを組み合わせることで摂取できます。朝食を摂らないと体内時計がリセットしにくいので、子供は勉強に集中力が欠け、大人は仕事の作業効率が低下することが知られています。

朝は、同じ時間に起きて、朝日を浴び、朝食を食べることで、体内時計がリセットされて、1日の活動リズムが出来上がります。規則正しい生活で、健康長寿を目指しましょう!