『医学博士の健康ブログ』にお越しいただきまして、有難うございます。
このブログでは、医療の現場に居た者にしか見えない観点から、
皆様の健康維持に必要な知識を提供させていただきます。
最初に筆者の自己紹介として、私の医療分野における経歴から説明します。
今から40年近く前、地方の総合病院の臨床検査科に就職した私は、
主に臨床化学検査に従事していました。
臨床化学検査といっても、一般の方には理解し難いと思います。
皆様が病院に行くと、採血をして色々な検査をします。
例えば、肝臓や腎臓の病気、痛風やリウマチ、糖尿病、腫瘍マーカーなどの検査です。
長年この仕事をしていると、直接には患者さんの顔は見ていなくても、
検査データだけで患者さんの状態がわかります。
年齢や性別をみなくても、これは子供なので小児科の患者、妊娠してそうなので産婦人科とか、
この患者は骨折がありそうなので整形外科、心筋梗塞があるので内科、
この方は昨日手術して輸血をしていることなどもわかります。
日々回復している患者さんの状態や、反対に多臓器不全になって余命少ない状態なども見えてきます。
こんな本業の傍ら、私は糖尿病の研究に没頭していったのです。
きっかけは、東大卒の糖尿病の先生が、毎週土曜日に私がいた病院の外来を担当されていたのでした。
この先生に指導していただいたのですが、桁違いにすごい人で、
将来この先生は日本のトップに立つだろうと感じていました。
実際、この先生は国立大学内に研究センターを立ち上げ、
日本の糖尿病の遺伝子研究の最先端で活躍することになるのです。
それまで勉強は苦痛以外の何物でもなかった私は、
大学はパチンコ学部マージャン学科に在籍していたので、本業の勉強はおろそかでした。
病院に就職してからも遊びに夢中になっていたのですが、
この先生に刺激を受けた私は、自分も医学博士になろうと変化していったのでした。
それからは、手のひらを返したように、食事と風呂以外は寝るまで勉強の日々を10数年続け、
ついに審査の厳しい筑波大学で博士号を取得するのです。
この間の研究が評価され、カナダで開催された国際臨床検査学会の学術奨励賞や、
国内の臨床検査分野では最高の賞である小島三郎記念技術賞など、沢山の受賞に恵まれました。
人生を変えるような恩師との出会いを、今でも神様に感謝しています。
その後は、恩師の先生が立ち上げた研究センターで、
遺伝子研究の最先端の世界に飛び込んでいきました。
病院の臨床検査は、一度覚えればその知識は10年後も通用します。
しかしながら、遺伝子研究の世界の進歩の速さは凄まじく、
今年の最先端の技術や知識は、来年は当たり前のレベルになり、
次の年には過去の歴史となるような速度なのです。
最初はカルチャーショックに戸惑いながらも、10年近くこの世界で仕事を楽しんでいました。
その後、体力の限界や家庭の事情で、漢方系の健康飲料会社のサラリーマン
(株式会社国際友好交易の医療アドバイザー)に転身したのですが、
理解のある社長に恵まれて、今でも研究論文の執筆や、
短大の非常勤講師として教壇にも立たせていただいております。
好きな仕事だけで給料が貰えて生活が成り立つのは、幸せなことです。
このような経歴の私のブログが始まります。ご期待ください。