抗生物質の6割が効果の無い風邪などに処方

2020年01月10日

抗生物質は、細菌を殺す薬であり、ウイルスには効果が無いことを、本ブログでは度々記載しています。例えば、風邪をひいて病院に行くと、抗生剤が処方されています。しかし、風邪の原因の90%程度はウイルスが原因なので、抗生物質は効果がありません。(風邪とインフルエンザ(罹患時の対処)風邪に抗生剤を使わない病院に報酬⇒?????)。

自治医科大学の研究チームの調査では、1年に平均で8957万件の抗生剤が処方されていましたが、抗生剤が必要と判断された件は全体の8%のみで、56%は抗生剤の効かないウイルス性の疾患でした。

さらに、処方された抗生剤の86%は、様々な細菌に効く広域抗菌薬と呼ばれる抗生剤であるので、抗生剤が効かない耐性菌を生み出す原因となる可能性を高めています(抗生物質の多用で耐性菌)。

これらの間違った抗生剤の処方は、当然のことながら医師に責任があるのですが、患者自身も必要の無い抗生剤が処方されていることを知るべきです。