若者の約半数にヘッドホン難聴のリスク

2019年02月20日

世界保健機構(WHO)は、世界の12~35歳の人口の約半数にあたる11億人に難聴のリスクがあると指摘しています。これは、スマホやMP3などで大音量で音楽を聴く若者が増えているためです。ヘッドホンやイヤホンを使用して大ボリュームで音楽を聴くと、大きな音が直接に耳に入るために、ダメージを受けます。障害のはじめは高い音域が聞こえにくくなるのですが、普通の生活には支障が無いので気づかないことが多くあります。これを放っておくと、会話の音域まで聞こえが悪くなり、難聴に気がつくのです。一度傷害されてしまった聴力は、元に戻らないので要注意です。

予防法は、音量を小さくすることと、長時間連続で聞かないことです。音量は、ヘッドホンで音を聞きながら人と会話出来る位の音量です。時間は、ヘッドホンを使用して聞いた時間の3倍以上は耳を休ませることです。

ヘッドホンやイヤホンの使用では、難聴以外の危険性もあります。駅のホームや道路で大音量での音楽などにより、電車や車の接近に気がつかずに事故に遭遇する危険性です。音楽は、楽しく安全に楽しみましょう。

 

腸内細菌叢が認知症に関与

2019年02月10日

腸内細菌の「バクテロイデス菌」が少ない人は18倍も認知症になりやすく、逆に多い人は認知症の罹患率が10分の1に低下することを、国立長寿医療センターが発表しました。

腸内細菌は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌、ウェルシュ菌やブドウ球菌などの悪玉菌、バクテロイデスや連鎖球菌などの日和見菌があり、健康な状況ではそれぞれ 2:1:7 の割合でバランスを保っています。バクテロイデスなどの日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の内の強い方に味方する菌ですから、善玉菌を優位にしておくことが認知症予防に不可欠ということになります。その方法は、乳酸菌やビフィズス菌が含まれるヨーグルト、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品を献立に入れ、ウォーキングなどの適度な運動で腸を刺激することです。

長寿社会を生きていくには、健康寿命を延ばして、介護無しで自活出来る健康状態を維持しましょう。

 

「頭の良くなる薬」は危険

2019年02月01日

厚生労働省は、「頭が良くなる」などの触れ込みで海外で販売されている「スマートドラッグ」を、健康被害や乱用の恐れがあるとして、医師の処方が無い場合の個人輸入を認めない規制措置をとりました。

スマートドラッグとは、本来はてんかんや睡眠障害などの治療に使われる医薬品が、脳の血流量を増やす成分が含まれていることから、集中力向上や学習能力改善などと宣伝して個人輸入業者が販売しています。これらの薬品は、専門医の指導の下に使用されるべき医薬品ですので、異なった目的での服用は危険です。

頭の良くなる薬やサプリは存在しません。頭が良くなりたいなら、勉強するしかありません。