話題の最新機器を2つ紹介します。
1つ目は、スマホを利用して細菌が見える小型顕微鏡のミルキン(mil-kin;見る菌)です。最近、ポテトサラダでO-157に集団感染したニュースが頻繁に報道されていますので、細菌による食中毒への関心が高まっています。この小型顕微鏡のミルキンは、高さ約15cm、幅約18cm、奥行き約11cm、重さ約450gとコンパクトサイズですが、スマホを取り付けて顕微鏡としての機能は拡大倍率約1000倍で、1ミクロンまで観察できます。ちなみに、食中毒菌のO-157は3ミクロン、黄色ブドウ球菌は1ミクロンです。価格は99800円ですので、中小企業や個人商店でも取得可能な値段です。
2つ目は、採血不要の血糖値センサーです。糖尿病患者さんが自己血糖測定器で血糖値を計る場合は、指に針を刺して採血しますので、痛みがあり負担が大きいのが現状です。このセンサーは、指に赤外線レーザーを当てるだけで、指の血液中で吸収される光の強さで血糖値が測定できます。来年度から大学病院などで臨床試験が始まり、5年後の発売予定です。
色々な機器が開発され、健康管理にも便利な世の中になってきていますが、大切なことは感染症や病気にならないようにすることです。手洗いやうがいを習慣づけること、バランスの良い食事と適度な運動で免疫力や体力をつけるようにしましょう。