世界保健機関(WHO)による「世界保健統計」で、男女合わせた2013年の平均寿命は、日本は84歳で世界最長でした。なお、女性は86.61歳で世界1位、男性は80.21歳で世界4位です。主要国では
韓国 82歳、 米国 79歳、 中国 75歳、 ロシア 69歳
全世界の平均寿命は71歳で、最短は中央アフリカ・シエラレオネの46歳。日本は2012年に続いて2013年も、連続で金メダルです。
死亡の危険性を下げる一因として、緑茶が良いことが、国立がんセンターと東京大の研究チームから報告されています。10都道府県に住む40~69歳の男女約9万人を対象に、死亡と生活習慣の関連を調査しました。1990年からの調査期間中に死亡した1万2874人の危険性を調べたところ、緑茶を「1日5杯以上飲む」と答えた人では、男性で13%、女性で17%もリスクが低い結果となりました。(コーヒーでも同様の効果があるとのことです。)
緑茶に含まれるカテキンはお茶の渋みの主成分で血圧降下作用があり、カフェインには血管や呼吸器の働きを改善する働きがあるので、脳血管疾患や呼吸器疾患のリスクが低下して、死亡率を下げる可能性が考えられます。他にも、認知症予防効果やがんリスク低減効果などの研究も報告されています。食事は日本食、食後には緑茶が、平均寿命のみならず健康寿命の延長にも良いようです。
ただし、人工的にカテキンを大量にとることは、逆に肝炎などの健康阻害を引き起こすことがあります。特保のへ●●ア緑茶には、1本当たりカテキンが約 540 mg/dl も大量に含まれており、通常にいれたお茶約10杯分に相当します(注:入れ方により異なる)。この量のカテキンは、海外では「肝障害」を引き起こすとして、カナダでは販売が中止、アメリカでは注意書き付きで販売されています。人工的や化学的に作られたものは、摂取過多の危険性を含んでいます。特保の商品は、必ずしも健康に寄与するものではなく、時には健康を害します(2014年9月1日、10日の“特保のウソ”をご覧ください)。
急須で入れたお茶を、毎食後に飲むのが健康には良いのです。食後の一杯のお茶は、“日本人で良かった!”と思える時間です。