薬の副作用死

2016年01月20日

1月12日に厚生労働省は、降圧剤(血圧降下剤)として使われている「アジルサルタン」、「アムロジピンベシル酸塩」を含む製剤で、横紋筋融解症などを18人が発症し、重い肝障害である劇症肝炎で2人が死亡したことを発表しました。血圧が少々高くても、直ぐに死亡に至ることはありません。しかし、この方たちは薬を飲んだために人生を終えることになったのです。これは氷山の一角であり、実際には多くの薬による副作用死が存在します。

薬は両刃の剣で、効果の反対側に必ず副作用があります。アメリカでは年間の処方箋が約30億件で、その内の約10万人が副作用で死亡しています。日本では薬の副作用で亡くなった人数は発表されていませんが、処方箋数は約13億件くらいですので、アメリカでの死亡比率から計算すると約4.3万人が副作用で死亡していると推計されます。交通事故の死亡者数は年間で4500名くらいですから、薬の副作用死は約10倍も危険性が高いことになります。

薬の副作用死は、普段に薬局で購入している風邪薬や抗生物質でさえも危険を含んでいます。この重篤な副作用として知られているのが、スティーブンス・ジョンソン(SJS)症候群です。発症のメカニズムは不明ですが、殆どの原因は抗生物質、抗てんかん薬、非ステロイド性抗炎症薬、風邪薬など千種類以上の医薬品が知られています。初期症状は発熱、咽頭痛などで風邪のような症状ですが、進行すると紅斑や高熱がでます。致死率は約10%です。他には、抗がん剤が挙げられます。表面上は、がんによる死亡ですが、実際には抗がん剤の副作用で命を短くしているケースの方が多いのが現状です。(2014年2月10日、2月20日、3月10日の本ブログをご覧ください。)

本ブログでは、毎回のように薬は最小限度にすべきことを書いています。バランスの良い食事、適度な運動、規則正しい生活を心がけ、薬に頼らない健康維持を心がけましょう。

受験生の健康管理

2016年01月10日

1月も中旬になって、寒い日が続いています。この時期になると、受験生は追い込みに入ります。私が人生の中で一番勉強をしたのは、博士号取得の受験勉強でした。食事と風呂以外の時間は勉強という生活を、十年以上も積み重ねてきましたが、この間は風邪もひかず、精神的にも大変充実していたと思っています。本ブログの読者の方々にも、お子さんやお孫さんに受験生がいらっしゃるでしょう。受験勉強で知識を詰め込むのは大切ですが、同じ位重要なのは、受験終了までの長期の健康管理です。長期の受験勉強期間をより効果的にするには、上手な睡眠と風邪対策です。

私の受験生時代は、“4当5落”で、4時間の睡眠時間なら合格できるが、5時間寝ると落ちるといわれていました。しかし長期の受験勉強には、少なくとも5~6時間の睡眠時間は確保した方が、良い結果をもたらすと考えられます。昨年8月20日の記事(睡眠と健康:成長ホルモン)のように、体の成長や疲労回復に関与する成長ホルモンは、深夜の1~2時頃に分泌されます。従って、1時より前には就寝して、朝は6時頃に起床するのが理想です。試験は午前中から始まるので、朝型の生活パターンにしておいた方が、実力が発揮できます。良質の睡眠を確保するには、就寝前のスマホやパソコンは控えてください。また、入浴はシャワーではなく、少し温めの湯船にゆっくりと浸かった方がよく眠れます。

2. 風邪対策

2013年12月10日の記事(風邪への対処法)のように、風邪の原因の約90%はウイルスです。受験の時期にはインフルエンザウイルスが蔓延しますが、予防の基本は手洗い、ウガイ、部屋の加湿です。ワクチン注射の効果は、1回注射でおよそ50~60%、2回注射では約80%位ですから、注射をしても絶対に感染しない訳ではありませんが、予防注射はした方が安全です。なお、効果はおよそ5~6ヶ月位です。さらに感染し難くするには、普段から免疫力を高めておくことが必要です。2014年11月20日~12月10日(免疫(1)~(3))の記事のように、バランスの良い食事、睡眠、有酸素運動が有効です。運動の時間がもったいないと思われるかもしれませんが、運動で免疫力の向上以外にも、血流の改善や基礎代謝の向上、ストレス解消などがあるので、勉強の質があがります。

受験生にお奨めは、私の研究している漢方飲料の『美露仙寿:めいるせんじゅ』です。風邪の予防や疲労回復には最適で、その医学的根拠は下の医学論文にまとめてあります。論文のコピーや解説希望の方、健康管理に関するアドバイスをご希望の方は、無料健康相談へお電話ください。満開の桜を家族で楽しめる春になるように、ご両親や祖父母から受験生に美露仙寿をプレゼントしてあげませんか。合格をお祈りします。

【美露仙寿の健康増進効果に関する医学論文】

  1. 7 種漢方成分含有健康飲料の安全性と作用の医薬学検査.医学検査561(3):41-547, 2012
  2. Ergogenic Capacity of a 7-Chinese Traditional Medicine Extract in Aged Mice.Chinese Medicine (3): 223-228, 2012.
  3. 7 種漢方健康飲料の未病改善効果.未病システム学会雑誌21(3): 1-6, 2015

謹賀新年 (美露仙寿の研究論文発表)

2016年01月01日

新年明けましておめでとうございます。本年も健康ですごせますように!

新年早々に、美露仙寿(めいるせんじゅ)の研究論文が医学雑誌の「未病システム学会雑誌」に掲載されたお知らせです。美露仙寿は、7種類の漢方成分を濃縮した健康飲料で、その効果を崇城大学と共同研究してきました。前回の「医学検査」に投稿した論文では、免疫力の増進作用を中心に、食欲増進や疲労回復作用などに関する基本的な効果をまとめました。今回は、病気の前段階である未病への有効性を解析し、健康維持に有用であることを示しました。

論文題目: 7種漢方健康飲料の未病改善効果

執筆: 國香 清1) 周 建融2) 横溝 和美2) 宮田 健2)

1) 国際漢方研究所医療学術部門 2) 崇城大学薬学部未病薬学研究室

論文の内容を簡単に紹介します。美露仙寿を継続飲用している方と飲んでいない方の合計615名にアンケート調査しました。その結果を医学統計学的に解析すると、美露仙寿を継続飲用している方は、明らかに便秘、冷え性、肩こりの未病が改善していました。その改善効果は飲用量依存的だったので、美露仙寿が作用していることが確認されています。美露仙寿の未病への作用機序の要因として、腸内細菌の善玉菌(乳酸菌)を増やして腸内環境を整えることと、血流を改善させることを、マウスの実験で示しています。

未病は、健康と病気の間に分類される東洋医学独自の考え方で、西洋医学では病気とはみなされていません。しかしながら、未病を放置すると種々の病気に進行することや、未病の段階でも不快感を伴い生活の質が低下しますので、改善が不可欠です。未病の改善には、基本的にはバランスの良い食事と有酸素運動ですが、美露仙寿がアシストしてくれます。

今年も、健康増進に役に立つ記事の執筆をしていきますので、本ブログのご愛読をお願いいたします。また、(株)国際友好交易は、皆様の健康増進のために無料の健康相談を行っています。健康講演会も全国で開催しています。ご希望がありましたら、本社または営業担当者にご相談ください。