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死亡リスク

テニスで死亡リスク減

2018年10月01日

前回のブログでは、4人に1人が運動不足になっており、運動不足に起因する死亡者が年間5万人にも及ぶことをお知らせしました(4人に1人が運動不足)。では、運動不足を解消するためにはどの様なスポーツが推奨されるのでしょうか?

英国のオックスフード大学の研究チームの報告では、運動と死亡リスクの関係を平均年齢52歳の8万人の男女で、平均9年間にわたって調査しています。その結果は、テニスなどのラケットを使う運動が死亡リスクを下げる効果が最も高く、リスクを47%も減少させていました。2位は水泳で28%、3位はエアロビクスで27%でした(英国スポーツ医学会誌)。

大坂なおみ選手が全米オープンで優勝したことの反響は大きく、大坂選手の使用しているラケットやウェアーは品切れになるほどに売れているようです。これを機に、小さい子供達ばかりでなく沢山の中高年の方々も健康目的のテニスを始める事でテニスブームが起こると、死亡リスクが下がることも期待できます。

健康寿命を延ばすには、バランスの良い食事と適度な運動です。楽しいと思う運動を長く継続することが必要です。

健康長寿食は炭水化物の減と脂肪の増

2018年01月01日

新年明けましておめでとうございます。本年も健康な年でありますように!

人生で最も大切なものは、自分と家族の健康です。その健康を守るための第1の基本は、バランスの良い食事です。昨年2017年に世界で影響を与えた論文の中で最も注目を集めたのは、死亡リスクを低下させるための食事は、炭水化物を減らし、脂質を増やす研究でした。

世界のトップレベルの医学誌であるLancetに掲載された論文では、18カ国の35~70歳の13万5335人を対象に調査した結果、炭水化物の摂取率の平均値は65%で、脂質は24%でした。この中で、炭水化物の摂取率が60%を超えるグループでは死亡率は高く、摂取率が高いほど上昇する傾向がありました。逆に、脂肪の摂取量と心筋梗塞などの心疾患との関連はなく、摂取率が多いグループで死亡率は低下していました。従って、健康長寿のためには、炭水化物は50~55%に減らし、脂肪は35%に増やした方が良いと言うことです。

巷では、炭水化物ダイエットが流行しています。しかし、多くの方が誤解しているのは、炭水化物の摂取量を極力ゼロにしようとして、ご飯のない牛丼やシャリのない寿司など、訳のわからないものが登場することです。炭水化物は、身体を動かすためのエネルギーとして必要不可欠なものです。過ぎたるは及ばざるがごとしで摂り過ぎ(60%以上)はいけませんが、極端に減らすのは身体に負担をかけてしまいます。全体の約半分のエネルギーは炭水化物から摂取して下さい。(糖質制限で糖尿病のリスク)また、肉はコレステロールを上昇させるので、特に高齢者は良くないと言われる方もおりますが、健康長寿者は肉をよく食べてタンパク質と脂質を摂取しています。(コレステロールは食事制限の必要なし!

3代栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質をバランス良く摂取して、適度な運動をすることが健康長寿の秘訣です。