ワクチンの功罪

2014年06月20日

ワクチンは病気の予防にとの理由で、勧められています。確かに、そのメリットも理解はできるのですが、それと同時に副作用などのデメリットも知って、どちらが大きいかを判断したうえで、接種の可否を判断しなければいけません。

最近の例では、子宮頸がんの予防ワクチンで考えてみましょう。テレビのCMで、子宮頸がんはワクチンで確実に予防できるようなイメージを放送しています。では、実際の予防効果はどうなのでしょうか?子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)であり、例え感染しても9割以上の場合は、自己免疫力で治癒します。がんに発展するのは0.1%程度で、約1000人に1人です。次に、ワクチンの効果ですが、子宮頸がんを予防できる確率は10分の1程度と予測されています。なぜなら、このワクチンは英国製であり、日本人女性の子宮頸がんに関与するウイルスの型と異なるからであります。副作用として、注射後に失神した報告やけいれんが止まらなくなった例がありましたが、英米では死亡例も報告されているのです。

自治体が予防接種の費用(3回分で約4.5万円)を負担してくれるので無料だから摂取するほうが得とばかりに飛びつきそうですが、この費用は元々私たちの税金なのです。予防効果が低く、副作用の心配のあるワクチンは、私の娘や孫娘には受けてほしくありません。

健康アドバイザー講座 in 熊本

2014年06月10日

健康アドバイザー講座を、熊本で開催しました。内容は、5月10日の記事をご覧ください。去年内容に加え、検査結果の読み方と種々の薬の使い方や副作用なども入れましたので、実生活でも役に立つ内容になっています。

この講座では、間もなく95歳になられる助産師のTさんが、今回も一番前の席で熱心に聴いていただき、質問もしていただきました。以前にも紹介しましたが、Tさんの見た目の年齢は70歳位なので、実年齢よりも20歳以上若くみえます。いつまでも学ぼうとする意欲や、酒やカラオケで人生を楽しむことが、元気で長生きの秘訣なのでしょう。お会いするたびに、私もこんな人生を歩みたいと思っています。

もう一人、拍手を送りたくなる方がおられました。80歳くらいのT販社長さんです。高齢になると物覚えが悪くなるのが常で、私も若い時に比べると、知識の吸収が格段に低下しています。T販社長さんは、分厚いテキストを全部マスターしてきていただいたようで、上級認定試験は満点でした。医療職でもない80歳の方の頭の中に、健康の知識が整然と収納されているのは、うれしい驚きです。講義する立場として、幸せを感じます。

今回の熊本への出張では、ホテルと飛行機で、日本の“おもてなし”の心を感じました。初日にホテルでチェックインした時に、フロントの方は客の顔と名前、部屋番号を覚えていて、次の日の夕方にホテルに帰ると、名前を言う前に「お疲れ様でした。」との挨拶とルームキーが出てくるのです。飛行機でも飲み物を持ってくる時に、CAの方から「國香様、いつもご搭乗有難うございます。お飲み物はどれに致しましょうか?」と、客の名前を暗記しているのです。さりげないことですが、自分が大切なお客様として扱われているような感覚になります。海外で飛行機に乗ってCAに何か頼んだりすると、「面倒な事を言うな」といったような表情で睨まれたりすることもありますが、日本の“おもてなし”の心は、世界で最高と思います。国際漢方研究所(旧国際友好交易)も、こんな“おもてなし”の心を大切にする会社でありたいものです。

解熱剤で免疫低下

2014年06月01日


熱が出て病院に行くと、多くの方は解熱剤を処方されて、喜んで帰ってきます。でも、この解熱剤は、治りを遅らせる原因であることをご存知ですか?

何故に熱が出るのかというと、ウイルスや細菌に感染した時に、次の2つの方法で抵抗力=免疫力を上げるために熱が出ているのです。1つめは、ウイルスや細菌は熱に弱いので、体温を上げることでこれらが住みにくい環境を作っているのです。2つ目は、体温を上げることで、白血球の活動が活発化するので免疫力がアップするのです。要するに、敵を弱らせた状態で自分の攻撃力を上げることにより、感染症との闘いに勝利しようとしているのです。ところが、この状態で解熱剤が投与されると、体温が低下して抵抗力が落ちてしまうのです。

自分の子供が熱を出していると、人情としては解熱剤で楽にしてあげたいという気持ちはわかるのですが、治りを早くするためには、解熱剤は控えましょう。(ただし、40℃を超えるような場合は、解熱剤で多少下げるのはOKです。)

 

年金受給開始年齢

2014年05月20日

老後の生活に欠かせない公的年金の受給開始年齢は、以前は60歳だったものが、現在は65歳に引き上げられています。また、70歳まで遅らせると受給率が約4割アップする選択性があります。さらに、現在はこの受給開始年齢を選択的に75歳まで遅らせる検討をしています。男性の平均寿命は80歳ですから、もしもこの案が実行されたら、年金を受け取れるのはわずか5年になります。これは、政府ができるだけ年金を支払いたくないとの意志表示のように受け取れます。

還暦を過ぎた私には、若い時は忙しい思いをしてきたのだから、20年に満たない余命は、時間的と金銭的に少しは“ゆとり”をもって過ごしたいとの希望があります。しかしながら、政府には期待できないようなので、元気で働くことしか選択肢が与えられていないようです。

仕事を継続していくためには、病気をせずに元気でいることが必須条件ですし、特に私の場合は“健康の見本”でなくてはならない立場です。そんな私の健康法は、いつも講演で話しているように、①規則正しい生活、②バランスの良い食事、③適度な運動、を実行しています。①では、朝は5時半頃起床し、夜10時半頃には就寝。土日の休みの日も同じペースです。②は、朝と昼はしっかりと食べて、夜は控えめ。晩酌は週に3~4日で酒1合程度。③は、仕事帰りにプールによって1000m以上泳いでいます。このような生活パターンで、常に理想体重に保ち、美露仙寿を2~3本程度飲んでいますので、健康診断の結果は至って良好です。

このブログをお読んでいただいている皆様も、ぜひ私の健康法を参考にして、病気と無縁の毎日をお過ごしください。そして、健康は周りの方々にも分けてあげることが、自分の幸せにつながります。“健康の輪”が広がって、あてにならない年金に期待せず、老後も自活できる生活がしていけることを願っています。

 

 

健康アドバイザー講座

2014年05月10日

昨年好評だった健康アドバイザー講座を、今年も開催します。

この講習の目的は、“健康”を守るために必要な知識を身につけることです。人生で最も大切なものは、自分と家族の健康です。家族の中で一人でも病気になると、家の中は大変なことになります。そこで、病気の予防、改善のための生活習慣、病院での治療法などを勉強して、健康な暮らしをしましょう。次には、お知り合いの方やご近所さんにも、健康の輪を広げていただければ、世の中が幸せになり、医療費の削減にもつながります。

今年の講座の特徴は、より深く勉強したい方のために、上級編を入れたことです。病院の検査結果や住民検診の結果をどのように解釈するか、薬の作用と副作用についてです。

テキストは私の手作りで、一般の方でも理解していただけるように、イラストを多く使用してあります。

このような講座が行われるのは、当社以外では殆どないと思います。是非お越しください。